小さな私が救われた日
ある日私の大好きな絵描きさんから素敵なお知らせが届きました
私の大好きな絵描きさんは、まるで陽だまりの匂いを抱いたような愛らしいうさぎさんの絵を描いてらっしゃいます
その絵描きさんであるしらとあきこ先生と、村中先生がご一緒に本を出版されるとのこと
また、しらとあきこ先生は初めて本の絵を担当されたということ
こんな素敵なお知らせが届いてしまっては、私の気持がたちまちパッと明るくなるではないですか
発売日を指折り数えて幾日か
とうとう待ちに待った日がやってきました
鞄に本をしのばせてカフェへ
あたたかい紅茶をお供に、そっとページをめくります
せっかちの本読みの私がなかなかページをめくれず、ゆっくりゆっくりと読みました
ちいさな頃の私がふと蘇ってきます
言いたくて言いたくても言えなかったこと
それをいまでも悲しいと思っていたこと
そんな私を本の中の可愛いうさぎさんがふわふわと包みこんでくれるようです
ぴょんぴょんふわふわとしているうさぎさんたち
気もちがゆらゆらと揺れるなか読み進めていくと、てのひらのさがしもので手が止まりました
私が言ってもらいたかったこと
すとんと何かが落ちました
書いてくださってありがとう
愛らしいうさぎさんに抱かれて、癒やされていきます
ふーと思わずため息が
ちょっと小休止
紅茶の香りを感じながら、目の前をカモミールの花やブルーのリボン、白いスカーフがひらひらしてます
久しぶりに生涯大事にしたい本に出会えました
村中先生、しらと先生ありがとうございました
この先も何度も何度も読ませていただきます
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