人間らしく生きている。
自分に合った生活を今、送っている。
朝8時頃起きて、午前中は農作業。
午後3時頃から即売所で野菜の販売。
夕食は、ご近所さんを招いて、ホームパーティーをすることも。
そして、夜の時間は、大好きな読書で時間をゆったりと過ごす。
葛飾人。第8弾。
葛飾で過ごす人"葛飾人"に想いを聴き、noteに書き溜めていく。
一人一人の想いが混じり合い、町はできていて、
変わるところ、変わらないところが交差しながら今日も時が紡がれていく。
その日々をnoteに綴っていく。
江戸時代から続く清水農園に生まれた清水一郎さん。
「父は農家をしていたが、自分はするつもりはなかったです」
と、話す清水さんは、新卒で外資系の企業に勤めた。
満員電車を避けて、座って通勤するために、朝
7時には会社に到着していた。
時間に追われ、
上司から言われたことに対して計画を立てて仕事をする日々。
疲れがないという日々ではなく、ストレスを感じることも。
お父様が亡くなられ、農園をどうしようか、
この土地をそのままにしておくわけにはいかない。
58歳で早期退職を決め、生活は一転。農業生活を始めた。
農業に関しては、全て独学。
今年失敗したら、来年まで実践ができない。
誰かから言われたことではなく、自分で思ったことに対して、
計画を立て、失敗しても軌道修正は自分。全て自分次第だ。
そして農業は天候も関わってくる。
人の力ではどうにもできない部分。諦めもつく。
「腹を立てることもなくなったな〜」と話す清水さんの表情は、
とっても穏やか。
「人間らしく生きているよ」と笑顔を浮かべる。
東京で農業するのは、面積も狭く、
限られた土地をうまく活用しないといけない。
でもこの場所で農業を続ける意義がある。
東京で働いている人はストレス過多。
そんな日常で、
野菜を作って、人と関わって、少しでも心を開放できる時間を
過ごしてほしい。
そんな場に「清水農園」がなればいいな、と清水さんは今後の展望を語る。
農園のもう一つの活躍の場は、災害時。
テントなどをはって、避難できる場所にもなればいいと計画を立てる。
そのための備蓄についても検討されている。
毎日の農作業にすっかり慣れた清水さんの楽しみは、
農園に仲間を集めてのホームパーティー。
会社勤めをしていた時の先輩がカナダで教えてくれた、
ホームパーティーの文化。大好きだった。
それが今、自分の家=清水農園で実現できている。
会社に勤めている時もたくさんの素敵な出逢いがあった。
そして、この清水農園でも「人との出逢い」を大切にされている。
ご縁が重なり、葛飾区の仲間の協力で、
清水農園のホームページ、YouTubeチャンネルを制作してもらっている。
仲間と共に作り上げる清水農園。
栽培専門の清水一郎さんを支えるのは、
収穫専門の奥様。役割分担をして、毎日、明るく農作業!
「これから、若い人がどんどん活躍できる場を創っていきたい」
「活躍できるように農園ではしっかりと保養してもらいたい」
と、未来に向かう若者へのメッセージ。
人間らしく今を生きる清水さんの穏やかな笑顔は、
周りの人との関わりから生まれているのだろう。
自分に合った生活、人間らしく生きられる生活習慣。
それは、今の生活に満足していたとしても、
全く違うところにあるかもしれない。
出逢いが教えてくれる時もあれば、
自分で見つけに行って出逢えるかもしれない。
どちらにしても、自分の心に素直になる、
心地いいな〜と想う瞬間を感じて、その時間を大切にする。
その繰り返しで、「自分に合った人間らしい生活」を
清水さんのように手に入れられるといいなと感じた。
清水さんがご登場の「心のそなえチャンネル vol.43」配信中!
心地いい生活を送る、穏やかな清水さんの笑顔をどうぞご堪能ください。