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【囲碁】名人戦3局目封じ手予想

一力棋聖が芝野名人に挑戦する第49期名人戦の3局目が行われいます。応氏杯を制した一力棋聖が名人のタイトルも獲得できるか注目のシリーズです。

黒の空き三角が目立つ

本局は1日目終了時点で黒の一力棋聖が押されている印象を持ちます。
理由としては空き三角という愚形が複数回登場しているため窮屈になっているためです。

黒△が空き三角

空き三角は上図のように石が三角形に連なっていて、△のダメ(上の図で10十の位置)が空いている形で、一般的に愚形(囲碁で効率のよくない形)とされています。右上のようにダメが詰まっていると空き三角とは呼びません。この空き三角が封じ手でも登場します。

1日目終了時

1日目は黒97で打ちかけとなりました。黒△を含む3つが空き三角となっています。

黒:一力棋聖 白:芝野名人

逆に言うと黒は愚形のため白のチャンスになります。

封じ手予想1

封じ手予想としては下図のように黒をアタリにする手が考えられます。

封じ手予想1

仮に黒99で守ると白102まで中央黒の眼を奪い主導権を握ることができます。黒99は正直過ぎるので…

黒99の別案

黒99は下から守る手もありますが、白100でアタリの黒石を取られます。その後も黒Aの位置に守らなければ黒×が取られてしまうので黒の被害が大きいです。

黒の守りが難しいため、白は真っ直ぐ攻めるなら上図のアタリが封じ手予想になります。

封じ手予想2

中央の黒石を放置して右辺の白の陣地を固める手も考えられます。

右辺の白の陣地を広げる予想(Bは頑張りすぎ?)

極端に黒99と守った場合、白104まで進んだ例を見てみましょう。

白は効率よく陣地を囲えた

白は右辺と下辺〇で囲った場所が大きな陣地になりました。対する黒は右下を陣地にしましたが白〇に比べるとスケールが小さいのが分かります。

25日の桐山杯決勝も一力棋聖vs芝野名人なので天王山が続きます

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過祭 進碁
チップありがとうございます!微力ながら囲碁の普及に貢献したいと考えているので、棋書や囲碁の遠征に使用させて頂きます。他にも囲碁の記事を投稿しているので、読んで頂けると嬉しいです。