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不定期囲碁日記 農心杯で大事件発生

事件発生

2/22に行われた囲碁の【第23回 農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦】で事件が起きました。韓国の申眞諝九段vs中国の羋(ミ)昱廷九段が対局した際にミ九段の時間切れで対局が終了しました。

農心杯は日中韓の団体戦なのですが、昨今の事情を鑑みてオンラインでの開催となっています。ミ九段は持ち時間ギリギリで着手(マウスによるクリック)しましたが反映されず時間切れと判定されました。

当初は申九段の勝利となりましたが、協議の結果、23日に再試合が行われることになりました。

私の所感

まず申九段が打った黒167が凄まじく白は対応に困ってしまいました。元々農心杯は早碁で60分を消費すると1手1分で着手しないといけないので、その中で最善手を探すのは至難の業です。私は早碁が苦手で秒読みになると背筋が凍る思いを何回もしています。

囲碁には「長生」「三コウ」「四コウ」というルール上の無勝負扱いがありますが、ここに「クリックミス」、「機械の不具合」が入るのはどうなのかな?と思います。19×19の盤上なら「それも1局」と芸術足りえますが、今回の事件は盤外で起きたことなので、抽象的な言い方をすれば美しくないと思います。ただ、これからオンライン対局を普及させるならルール整備をする良い機会と捉え、例えばペナルティ(アゲハマの献上や持ち時間を1分から30秒にするetc)を設けたり、使用する電子機器の統一などを行うべきだと思います。最大の懸念は再試合を認めた場合、クリックミスや電子機器のトラブルを言い訳にして無勝負が連発することです。

今回の再試合が「例外中の例外」になることを祈っています。




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