好きな小説の家で暮らしたい
梨木香歩さん著『家守綺譚』の高堂家
好きな小説に梨木香歩さんが著された『家守綺譚』があります。
主人公の綿貫という駆け出しの青年物書きが、鬼籍に入った友人・高堂が生まれ育った家の守をする話です。
ところが鬼籍に入ったはずの友人が出てきたり、雷竜・河童・小鬼など文明が発達してしまった今では見ることのできないモノ達との交流が描かれています。
モチーフは電燈が通ったばかりの時代ですが、自然豊かで清水が流れる家で暮らしたいという夢があるので、今回記事にすることにしました。
高堂家の考察
高堂家の立地、特徴を「サルスベリ」よりまとめてみました(各章が植物名になっています)。
・庭、池、電燈付きの二階屋
・駅と銭湯が近い
・家の北側は山になっている
・山の裾には琵琶湖からの疎水が流れている
・家の南側は田んぼになっていて疎水から用水路が引かれている
・用水路の途中が高堂家の池になっている
・縁側のL字部分の角にあたる柱が、池の中の石に据えられている
家の中に生きた水が流れていて、作中で綿貫が縁側で釣りをする描写があり、鮎や鰻が疎水を通ってやってきます。
琵琶湖の周辺にある針江地区には、川端という暮らしに水を取り入れた文化がありますがそれに近い生活圏だと考察しています。
鎌倉を旅していた時に
モチーフは山科あたりだろうとファンの間で言われていますが、鎌倉を旅していた時に雰囲気が似ている家を見つけました。
ただ5年以上前の旅で、寺院の一角にあり人は住んでいませんでしたが、詳細は覚えてないんですよね…。
将来は自然豊かな清水の流れる場所で暮らしたい
ストレス性の喘息持ちなので、空気と水がキレイな場所で暮らしたいです。
琵琶湖はまだ旅行していませんが、実際に旅行した場所では静岡県の三島、山梨県の北杜などが挙げられます。
『家守綺譚』は映像化されていませんが、漆原友紀さんの『蟲師』が近いので『蟲師』が好きな人は文字通り水が合うかもしれません。
興味のある方は、是非読んでみて下さい。
『家守綺譚』を読んでいると生活の中に水や植物が生きていて、四季を肌で感じることができます。
四季を感じて違いを感じ、その日を丁寧に生きる_そんな暮らしを送りたいです。
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