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囲碁難民にならないために
趣味は囲碁ですが、ネット碁より実際に盤に向かい石を打つリアルな対局の方が人間味もあり好きです。コロナ禍がやっと収束し去年くらいから新規の碁会所を開拓したり旅打ちをするようになりました。
囲碁が打てる場所が減っている
嬉しい反面ここ数年で閉鎖してしまった碁会所や囲碁サロンが多く残念です。今日は囲碁が打てる場所が減っている要因を2つ挙げてみます。
収益面が厳しい
まず問題点の1つ目は収益面です。普通の碁会所であれば1,000円前後の入場料(席料)を支払って終日囲碁を楽しむことができます。しかし昨今のインフレに対して囲碁界が追い付いていないと感じています。テナントを借りる賃貸料だけでなく電気水道光熱費、コーヒーや緑茶などの飲み物も値上がりしています。
それに対して席料を値上げする碁会所もあります。たまに顔を出す碁会所も値上げをしましたが、それで通う頻度が減ってしまうお客様もいると聞いたので難しい問題です。囲碁教室や囲碁教材を作ったり棋譜添削で賄うのも限度があるので、囲碁界全体で収益を底上げする必要があります。
進む高齢化
もう1つの問題として碁会所の高齢化が進んでいます。たまに私が碁会所に行くと「若い人が来た!」と嬉しがられることが多いです。高齢化問題はお客様だけでなく運営側(席亭)も該当します。跡取りや後任が見つからず閉鎖してしまった碁会所もあります。
地域の囲碁サークルで講師の真似事をしていますが、そこも高齢化が著しく、足が悪くなり通えないので退会された方が出ました。今後、日本は超高齢化社会になるので、こうしたケースは間違いなく増えます。
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ヒカルの碁世代にもう1度リアルで打つ機会を!
話が二転三転してしまいますが、先日からnoteのフォロワーさんのメンバーシップでオンライン指導員として対局することになりました(また改めて紹介いたします)。参加して頂いた方々と少しお話しましたが、私と同世代か少し年上の方が多かったです。
俗に言うヒカルの碁世代の方も打つ機会が減り、たまに打ってもリアルな対局よりネット碁の方が気軽という意見も分かります。その前提はありますが、ヒカルの碁世代をどうにかして碁会所にカムバックさせる付加価値が必要なのではないでしょうか。例えばお子さんと一緒に囲碁を打つ場を設ける(囲碁は知育に適しています)、親御さんの認知症対策で一緒に囲碁を打つ機会を設ける(思考もそうですが指先を使い盤や碁石に触れるのは認知症予防になると老人ホームでボランティアしていた時に聞きました)。ヒカルの碁世代が触ったであろうカードゲームと一緒に囲碁を楽しんだりできる場所なども需要があると思います。
囲碁難民にならないように年代や目的に合わせ付加価値を考えて囲碁が打てる場所や仲間を増やしていきたいです。
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