九会地区活動団体発表会
5月25日(月)は、九会地区活動団体発表会に参加しました。
次第は、1 開会あいさつ 2 来賓あいさつ 3 活動発表 ①九会地区ふるさと創造会議 ②網引町湿原保全会 ③鶉野中町花家族の会 ④あびき湿原保全会 4 閉会あいさつ の流れで行われました。
◆
まずはじめに、西村市長から、九会地区は加西市の中でも先進的な活動をしており、これからも加西市を引っ張っていくような活動を期待しています、といった内容の挨拶がありました。
[たくさんの方が参加されました。]
次に、活動発表に移り、九会地区ふるさと創造会議、深田事務局長から発表がありました。
九会地区のふるさと創造会議は、宇仁地区、西有田地区に次いで3番目の設立です。
5つの部会を軸に活動されており、①自然・環境保護 ②高齢者の元気つくり ③農地・農業の活性化 ④スポーツ・イベントの活性化 ⑤神社・仏閣・祭りなどの盛り上げ に重きを置かれています。
そして、それぞれに理念が設定されており、
①自然・環境保護:九会の豊かな自然を守り、次世代につなぐ
②高齢者の元気つくり:健康でかの楽しい人生づくり
③農地・農業の活性化:農地を守り、野菜などの販路開拓で農業に楽しみを増やす
④スポーツ・イベントの活性化:健康増進と地区全体の親睦を図る
⑤神社・仏閣・祭りの盛り上げ:地域の歴史的価値・伝統文化を守り、次世代につなぐ
とされています。どの理念も、地域に住む人を主体に置かれ、地域の人が楽しい人生を送ることや、これからのまちを担う子どもに、伝統や誇りを繋いでいくことがメインとなっており、とても素晴らしいなと感じました。
また、のぼりとジャンパーの作成もされています。
[眩しいピンクで統一されています。]
◆
次に網引町資源保全会、板井会長から発表がありました。
網引町資源保全会は、農事組合法人あびき、自治会、老人クラブ、消防団、女性会、いきいき委員会、小・中学校PTAで構成されています。
[板井会長のプレゼンが上手すぎました!]
網引町資源保全会は、これからのまちを守る、次の世代への地域活動の参加を呼びかけています。
その中で、網引町ではイベントを多く開催し、子どもたちに地域イベントに参加する癖付けを行う仕組み作りや、若い人に自分のまちの動きを知ってもらうために、HPの作成もされています。
地域のイベントに子どもが参加することで、地域の人と顔見知りとなり、普段から声かけをすることができると話されていました。
また、網引町には、農事組合法人あびきが設立されています。
こちらは、人・農地プランとして、近畿初の取り組みだそう!
現代農業関係の視察がバンバン来るほど、素晴らしい取り組みで、新聞にも取り上げられました。
また、網引町では、農事組合法人あびきがあることで、草を生やしっぱなしの田んぼがひとつもないそう。とてもすごいことですね!
さらに、平成24年4月の設立から活動されていますが、これからは、網引町内だけの取り組みで終わらすのではなく、網引町以外の人も採用したいという思いから、福利厚生を完備し、雇用を生み出す取り組みも行われるそう。
農業は個人ではできない、組織が必要だ、と熱く語られた姿がとても印象的でした。
◆
次に、鶉野中町花家族の会、尾花会長から発表がありました。
[パネル展示もありました。]
鶉野中町花家族の会は、“花作りを通して人々の心に花を咲かせよう”をテーマに活動されており、会長の尾花さん以外、女性の会員で構成されています。
活動は主に、地域に花を植え、育て、管理をされています。
この団体は、なんと、全国花のコンクールで3年連続入賞!
それだけでなく、活動開始から、様々な賞を受賞されています!
[ずらっと受賞歴が書かれています。]
今月も環境大臣賞を受賞されたため、東京に行かれるそう!
数々の賞を受賞しているのには、理由があると話されていました。
それは、地域活動で賞を取ることで、そのまちに住む子どもが、自分のまちに誇りを持ち、非行に走りにくくなると学校の教師に言われたことだそうです。
子どもたちに自分のまちに誇りを持ってほしい、そんな思いが受賞に繋がっていたのですね。
また、鶉野中町花家族の会の活動で、サロン喫茶も行われているそう。
聞いて驚き、なんと月に4回も行われています!
姫路まで買い物ツアーに出る会のありますが、公会堂で世間話をするだけの日もあるそう。それでも、サロン喫茶を楽しみにしている人が多くいるそうです。
さらに、コンサートDVDを、本格的なスピーカーで鑑賞するとこもあります。
こんなイベントが日常的に開催されていると、とても楽しい暮らしができそうですね。
◆
最後に、あびき湿原保存会、山下会長から発表がありました。
[パネル展示もありました。]
あびき湿原は、県内最大規模の湿地です。
湿地の三種の神器と言われている、ヒメヒカゲ・ハッチョウトンボ・ヒメタイコウチが生息しており、なんと、あびき湿原の生物の3分の1が絶滅危惧種だとか。その分、規制も厳しくかかっており、保全活動も難しいと話されていました。
また、トキソウとヒメヒカゲが一枚の写真に収められるのは、全国でもここだけだそう。それだけ珍しい生物が多く生息しているということですね。
そんなあびき湿地の見学会が、6月14日(日)に行われます。
トキソウやカキランが見れるのはこの時期なので、興味がある方はぜひ参加してみてください!詳しくはHPで!
◆
今回、九会地区の活動団体の発表を聞かせていただき、一番感じたことは、地域の為というのはもちろんですが、皆さん心から楽しいと思って、生き甲斐に感じ活動されているということです。
自分ごととして主体的に楽しく活動する先に、地域活性に繋がっていた、といった様に感じました。
網引町資源保全会の板井会長が、「夢みたいなことを考え続けたい。」とおっしゃっていて、その言葉は本当に楽しんで活動している人にしか出てこない言葉だと感じるとともに、地域が衰退していくから活動しなければならない、と危機感を感じることも大切だけれど、きっと楽しいと思う気持ちがあってこそ、続けていくことができるのではと感じました。
皆さん素晴らしい活動発表を、ありがとうございました!
九会地区ふるさと創造会議HP:http://kue-furusato.org
網引町HP:http://kasai-abiki.org
農事組合法人あびきHP:http://www.n-abiki.com
鶉野中町花家族の会:http://hanakazoku-uzurano.jimdo.com
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?