王様は魔法使い✨#24〜スピカン王編 Ⅳ
スピカン王に合う日がやってきた。
東の国の夜は今日もきらびやか✨
顔を合わせたとたん
「セブン、ずいぶん明るくなったな。何かしたのか?」
「久しぶりに森の中に出かけ、温泉にも入ってきました。」
「やはり温泉はいいな。自然の中でセブンのクリスタルの汚れも少し取れたようだな。」
「俺はゴルフと温泉、そして酒だな」とスピカン王は笑っていた。
「そういえば王様に戻ったら
何をするんだ?」
「結界をはる。国を護りたいんだ。」
「スピカン王ならどうする?」
「祈りは結界となる」
『祈り』
その言葉を聞いたとき
王様の頬に涙がつたった
ポロポロと落ちてくる涙の意味は
わからなかった
家臣は泣いている王様の姿を見て
さらに光が明るくなったのを感じた
「今日は二人で瞑想ワークをしよう。俺が誘導するからイメージで出てきたものを言ってくれ」
王様は軽く目を閉じた
目を軽く閉じただけで
背筋が伸びて
呼吸が深くなった
呼吸に意識を合わせていると
いつの間にか自分の中が静まって
いくのを感じた