王様は魔法使い✨#26〜スピカン王編 Ⅵ
瞑想ワークが終わった。
まだ涙が落ちてくる
スピカン王は言った
「ずいぶんと昔へ行ったな。きっと今一番必要な過去だと感じるが」
「かなり深い心の傷があるようだな」
そうなのかな。自分ではわからないけれど…
しばらくぼんやりとしながら
スピカン王の顔を見ていた。
「疲れただろう。昼ごはんにしよう。セブンは何がいい?」
「カレー!!」
そういうと
急に元気になってきた。
王様はカレーが好きだ
町娘に扮してからも
それは変わらなかった。
王様の国では
スープに野菜をたっぷり入れた
カレーが人気だ。
王様の国は野菜がとても美味しい✨
カレーを食べて
すっかり元気になった王様は
帰ってから自分で瞑想ワークを
してみるとスピカン王に約束した。
「そうだセブン。来月は泊まりの合宿があるんだ。来ないか?」
「きっと新しい発見がある」
スピカン王の目が
キラキラと輝いていた。
参加すると返事をして
それまでに取り組む宿題を教えてもらっていた。
王様とスピカン王のやり取りを見ていた家臣は
二人の周りが明るい光に包まれているのを感じていた。