Kindle本の表紙デザイン制作事例
はじめに
Kindle本の表紙デザイン+表紙イラストを制作させていただきました!
著者のうさぎ様が不登校になりかけた実体験をもとに、その時の気持ちや親御さんにどんな言葉をかけて欲しかったか、どんな対応をしてもらいたかったか等を繊細な文章で綴られております。
今回、ご依頼いただいた時にはすでにご著書は出版済みでしたが「なかなか読んでもらえないので表紙を変えたい」「どうすればいいのか全く分からないので全ておまかせで」というご要望でした。
ということで、私の方でご著書を拝読して、タイトルと著者名以外の部分の文章からイラスト、色までほぼ全て考えさせていただきました。
そこで、どんなところをポイントにしたのかを解説したいと思います。
Kindle表紙デザインにお悩みの方の参考になれば幸いです。
解説
・タイトル上でターゲット層に語りかける
初めにこの本に興味を持ってくれるであろうターゲット層を明確にして、この本が必要な「あなた」に直接語りかけるような吹き出しを付けました。
「子どもの気持ちがわからないと悩んでいる」人に「これ私のことだ!」と引き付けるようにしました。
・イラスト部分と色で温かみと安心感を
うさぎ様から見せていただいた元々の表紙は紺色がベースで泣いてる女の子のイラストでしたが、少し暗い印象でした。
読者のターゲット層は不登校や登校拒否に悩んでいる当事者や親御さんだと思いますので、暗い気持ちにさせるよりも「この本を読んだら安心できるかも」「なにか解決策が見つかるかも」という希望が持てるものにしたいと思いましたので、温かみのあるピンクをテーマカラーに選びました。
つらい気持ちを抱えている女の子にそっと手を差し伸べる親御さんのイラストにすることで、親子が理解し合い、寄り添えるような関係になって欲しいなという願いも込めました。
・帯は少し強めの言葉で目立たせる
【登校拒否】【不登校】はドキッとするような少し強めの言葉だとは思いますが、あえて赤字で使うことで目を引くようにしました。
・ステッカー風でアクセントを
帯でよく見るステッカー風の表現です。
中の文字は巻末付録みたいなものや強調したいものなどを入れます。
今回は親御さんも気になるであろう「こんなことをお子さんに言ってはいけません」というNG対応が本の中にあることを伝えました。
・帯最下部には長めの説明文
帯最下部は帯の両幅いっぱいに文字を入れるとバランスが取れます。
今回は一行目に本の内容。
二行目で「この本を読めば子どもの気持ちがわからないと悩んでいるあなたも接し方がわかりますよ」と解決する希望を匂わせ。
三行目は巻末付録のような感じでおすすめ本が紹介されていますので、そちらも推しました。
おわりに
誰でもそうだと思いますが、なかなか自分の作品の良い点や推した方が良いポイントって見えづらいものです。
第三者の方が「この本はここだな」というポイントが見えやすいと思いますので、kindle本の表紙制作でお悩みの方は一度自分以外の人に制作依頼をされてみるのもいいのではないかと思います。
表紙デザインはフリー素材をご使用になる方が多いと思いますが、私は表紙イラストもご要望に添ってお描きして表紙をお作りしております。
表紙デザインでお困りの際はお気軽にご相談くださいませ。
サポートしていただけたら、喜びのあまりお花畑を笑いながら駆け回ります!・・・すみません、嘘です。今後の更なる良い作品作りのためのインプットに真面目に使わせて頂きます!