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ポケモンキッズと旅する 第45回 チラーミィ|静岡県富士宮市

本記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。

第四十五回、チラーミィと富士宮です。

富士山の麓に位置する富士山本宮浅間大社です。

山そのものを御神体として、その麓に参拝する場所があるという形で存在する神社、そのような形態はたまにありますね。

この神社もそうです。

そう、背後にある山と言えば富士山。

富士山の山頂そのものが、この富士山本宮浅間大社の奥宮です。

富士山8合目以上の区域が、神社の境内地となっています。

また建築面では、社殿の上に別の社殿が載っている二層構造の「浅間造」が特徴的で、かなり珍しいものです。


東へ行くと「湧玉池」という、富士山の湧水が湧き出す池があります。

その透明度の高さに目を奪われます。

水面には、周囲の木々が鮮明に映り込んでいます。

この湧水は富士山の伏流水が長い年月をかけて湧き出したものです。

富士山の表層は主に玄武岩質の溶岩流や火山砕屑物で構成されています。

またその下部はと言うと、富士山は噴火のたびに新しい噴出物が積み重なっていった層状になっており、現在の地表である新富士火山の下には古富士火山などが埋もれています。

この古くからあった古富士火山などが埋もれています。

一方、外側の現在の富士山の表層の部分には透水層の部分があります。

富士山に降った雨や雪解け水は、不透水層の上の部分の透水層を通って伏流水となって山麓へと流れていきます。

伏流水が地下を通過する過程で、溶岩層などが天然のフィルターの役割を果たします。

この過程で不純物が取り除かれ、水が浄化されていきます。

富士山本宮浅間大社の湧玉池は、こうして長い年月をかけて浄化された水が、麓で湧き出した湧き水の一つです。

このようなプロセスを経ることで、湧玉池の湧水は高い透明度を保って湧き出しています。

平安時代初期、湧玉池が存在するこの地に富士山本宮浅間大社が遷座されました。

当時の富士山はまだ頻繁に噴火をしていた頃なので、大量の水が湧き出る湧玉池は、火を噴く山の神を鎮めるのにふさわしい場所と考えられたとのことです。

水は火に有利という発想だったのでしょうか。

後の時代、その透明度の湧水である湧玉池は禊にも最適の場所となっていきました。

目の前の本殿、そして奥宮:つまり富士山頂へ身を清めてから登山をしたと。


原寸大や未公開の写真は写真投稿サイトFlickrにございます。

ここまでご覧いただきどうもありがとうございました。

次回もお楽しみに。