ポケモンキッズと旅する 第44回 カブトプス|山梨県甲府市
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第四十四回、山梨県甲府市、カブトプスです。
甲府城は甲府駅徒歩すぐの場所にあります。
というより、本来の甲府城は現在の敷地より広く、甲府駅は元々の甲府城の中にあります。
甲府城は丘陵上に築かれており、この丘は北東から伸びる山地の末端部にあたります。
そのため周囲の平地よりも高い位置にあり、敵の動きを把握しやすい環境です。
そのような位置のため、現在では、甲府城からは甲府盆地を一望でき現代の風景を見ることができます。
また、晴れた日には遠くに富士山の姿も望むことができます。
雲に同化していますが、このとおり!!!
そんな場所に、南側には水堀があり、北側は石垣で固めた急な崖となっていることで、優れた防衛機能として生かしています。
甲府城では「風林火山」ののぼり旗が風になびいていて目を引きます。
「風林火山」は、武田信玄の軍旗として有名です。
孫子の兵法、「其疾如風、其徐如林、侵掠如火、不動如山」という一節が元になっています。
これは「行動の速さは風のように、静かなことは林のように、侵攻するときは火のように、動かないことは山のように」という戦いの心得を表しています。
孫子の兵法は序盤からいきなり「兵は詭道なり」:戦とは騙し合いである、から始まり、勢いが大事と言ったり、水のように形がないことを理想視したりしています。
他には場所や時期さえ合えば小軍でも大軍に勝てるとし、決して勝つことは、力押しの結果でも、運が良かったわけでもないとします。
そのエッセンスが詰まったのが「其疾如風、其徐如林、侵掠如火、不動如山、難知如陰、動如雷震」:「行動の速さは風のように、静かなことは林のように、侵攻するときは火のように、動かないことは山のように、わからないことは陰のように、動くことは雷のように」……なんですが、さすがに旗印にするのには長すぎたのでしょうか、4つ目の要素までが刻まれています。
ということで甲府城のこの光景は、多くの人に武田信玄を連想させるでしょう。
ところが、意外なことに、現在の甲府城と武田氏には直接的な関わりはありません。
甲府城の築城は、武田氏滅亡後に始まりました。
豊臣秀吉の天下統一の後に、その下で加藤光泰が甲府に異動してきて甲府城を築城開始。
のちに浅野長政・幸長親子に引き継がれてこの城が完成しました。
江戸時代には将軍の子などが城主となるなど徳川政権のもとで重要な役割を果たしました。
甲府城は江戸を守る西の抑えとして重視されていました。
さて、なぜ甲府にカブトプスを連れてくることにしたのでしょうか。
この人選の理由は何なのでしょうか。
ダジャレです。
甲府゜ス って。
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ここまでご覧いただきどうもありがとうございました。
次回もお楽しみに。