人の性格は「未分化」のままで素敵!
ユング心理学のタイプ論には「未分化」と「分化」という言葉があります。
分化 : 個人の性格特性がはっきりと表れている状態
未分化 : 個人の性格特性がはっきりと表れていない状態
自分のタイプが定まらない人は「未分化状態」と言えるでしょう。ですが私は、その状態こそ「真の自然体」だと思います。
この考えを説明するために、ブッダ(ゴーダマ・シッダルタ)の話を用います。
ブッダは長い修業を経て、「この世のすべては常に変化しており、『絶対』は存在しない」と提唱しました。
これは、人の性格についても言えることで、固定されず、常に変わり続けることを示しています。
科学的な視点から見ても、同じ様なことが言えます。
私たちの体は50%から70%が水分でできており、その水分は常に入れ替わっています。
汗や尿として排出された水分は、川や海、浄水場を経て、巡り巡って他人の体内に運ばれることがあります。
つまり、私たちの体の50%から70%は、かつて他人の体の一部であった水分で構成されているのです。
このことを考えると、「自分の体の50%から70%を作っていた水分で構成されている自分」と「かつて自分の体の50%から70%を構成していた水分で構成されている他人」の間に、明確な区別をつけることは難しいかもしれません。
つまり、「未分化」というのは、ブッダの視点や科学的な視点から見ても自然な状態であると言えるのです。
他の視点から解説すると
頑固で自分の考えを変えない人
柔軟で人の考えに耳を貸せる人
どっちの人と友達になりたいですか?
どっちの人の方が仕事ができそうですか?
言うまでもなく、「柔軟性」は凄く大切なスキルです。
未分化状態にある人こそ、柔軟性のある考え方や行動が取れるのでは無いでしょうか?