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上手なオバになれなくて

STAY HOMEの流れもあって、2歳の姪とビデオ通話する機会が増えている。

生まれた時から、スマホやタブレットが身近にある生活をしている彼女。
観たい時に、ミッキーのアニメを観れるし、
当たり前のように画面に向かって話しかけてくるし、
カメラを向けられたら、キメ顔を作ることも覚えてしまった。

それでも、画面ごしに私をナデナデしようとして、画面をタッチしてくるなど、かわいい間違いを披露してくれたりもする。
ああ、目の前にいたら、ナデナデしてもらえたのに!
リアルとネット、バーチャル、この辺りをどのように理解しているのだろうなあ。。。

本当のことを言うと、目の前でリアルの姪と接しているときよりも、画面ごしに接しているときの方が、私は幸せかもしれない、と思う。
自分の間違いや事故で姪を傷つけてしまう可能性、をゼロにした安全な場所で、姪を愛でているときが、一番、姪の可愛さに集中できる。

私には子供がいない。

可愛くて仕方ない姪の、可愛がり方に自信がない。
抱っこするにも、ぎこちなくて余裕がない。彼女が何を喜ぶのかも、よくわからない。
私は姪と一緒にいるとき、常に頭は冷や冷やしていて、手のひらや額にじわじわと汗をかき、数時間で疲れきってしまう。
世の親たちは、こんなにも気を張った状態を年中無休でやっているのだもんなあ。

後から、写真でみて、「大丈夫、あの子、私の腕の中でも笑ってた」と安堵したり(レンズを向けた母親に向かって笑っているだけかもしれないけれど)自分も案外笑っていたりして、驚くことがある。

なかなか上手なオバになれない。
会いたいけれど、会えなくて安心だ。

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