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気軽に婦人科に行こうという話

生理が辛いなら婦人科で診察を受けてピルを飲もう。
その選択が気軽にできる世の中となっていくように。


┃生理が憎い。

目の前の全てを投げ出したい衝動に駆られるPMSの先に待つのは
出血の不快感、身を捩る腹痛、腰痛、頭痛、気絶するような眠気、
それらの不調を悟らせまいと社会生活を送ることへの苛立ち。
他の人の辛さを実感として比較はできないから、痛み止めを飲んでだましだまし過ごしてきたが、こんな生活をあと何十年続けるのか。
ある月の苛立ちがピークに達した時、このままでは万物を恨んで死ぬと思い婦人科を予約した。

┃超あっさり月経困難症の診断

緊張しながら診察室に入り、どうしても診断が欲しかった私は
「痛み止めが効かず2回分飲んでやっとやり過ごすこともある」など
客観的に捉えやすそうな辛さを先生に伝えた。
しかし先生が聞くのは「前回の生理は辛さは0〜10で表した場合のどこか」という極めて主観的な話だった。
ここで「自分が辛いと感じるならそれはケアするべき」という言外のメッセージを感じ、クリニックに対する大きな信頼となった。

┃ピル①ドロエチ配合錠「あすか」

診察の末、まずは超低容量ピル
『ドロエチ配合錠「あすか」』(保険適用864円)(以下「ドロエチ」)
試してみることになった。
ドロエチは7錠×4列のシートとなっており、毎日決まった時間に1錠服用する。4列目の最後4錠はプラセボ錠という薬効のないもので、実質の休薬となりこの期間に生理が来る、というものだ。
服用方法と副作用のリスク、副作用を警戒する期間等の説明を受け早速飲み始めることに。

とにかく安い、低リスクのピルということで勧められたが、個人的には生理期間が1.2日短くなった分、辛い期間が減った程度で、劇的な改善は見られなかった。
あくまで個人の感想です。

┃ピル②ヤーズフレックス配合錠

ドロエチでこれまでの不快感が10→7〜6くらいになった旨を伝えると
『ヤーズフレックス配合錠』(保険適用2,350円)(以下「ヤーズフレックス」)に変更してもらえた。
こちらはドロエチとは異なり、シート全てが実薬となっており、最大120日継続服用が可能。つまり最小で年間生理数を3回にできる。
価格は高くなるが、生理の回数が減るというメリットは非常に大きい。
これまで運命と受け入れ苦しみに耐えてきた暮らしが一変する。

自分で4日の休薬期間を設けて生理を起こすのだが、
これもまた出血量が激減したことで不快な症状がほぼなくなった。
3日昼用ナプキン、2日おりものシートで十分対応できるようになった。
相性が良かったようだ。

以降ヤーズフレックスを毎日服用しているが、飲み始めて半年で起こした生理は1回だ。80日くらい経った頃不正出血があったのだが、経過観察するのが面倒でエイヤと休薬したのだ。

┃生理のコストとピルのコストの比較

1.生理のコスト

日経ビジネスの記事では、ナプキンの他タンポンや鎮痛剤を含めた概算で年間21,600円と出ている。ミニマムでも月800円とのこと。

2.ドロエチの場合

・年間13シート
・通院年4回
単純計算するとピル服用に必要な年間コストが以下である。
864円×13シート+400円×4回=12,832円

生理は毎月起こるものの、日数が7割程度になったことを踏まえると
生理用品代を加えた年間コストは以下となる。
12,832円+21,600円×0.7=27,952円

3.ヤーズフレックスの場合

単純に薬の差額でピル服用コストに差が出る。
2,350円×13シート+400円×4回=32,150円

80日でミニマムな生理があるとすると年間4回。
32,150円+800円×4で=35,350円


QOL向上のためのプラスアルファなので当然安くはないが、
やるだけの価値を感じている。
憎い生理を凌ぐためだけの2万は最低だが、快適な暮らしのためなら投資できる。そして個人的には2.8万払うドロエチよりも3.5万のヤーズフレックスに価値を感じる。
不快感のない生理で生産性をあげて、その分稼げばOKだと思う。
ピルって最高!生理が憎ければ婦人科へ行こう!!!


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