04、夏のおもひで
人生初めての挫折
高校は、ミッション系の
私立の女子高でした。
第一志望だった公立高校に落ち、
人生初めての挫折。
落ちたのは、
あの娘がいたずら電話をかけてくるから。
自分の失敗を他人のせいにし、
泣きまくったあの日。
救いだったのは、
私が切り替えが早い性格だったことと、
高校生活が最高に楽しかったということ。
鳴り響く黒電話
いたずら電話が鳴りはじめたのは、
公立高校受験前頃からでした。
昔は黒電話だったので、
誰からの電話か分からず、
出るしかありません。
家族が出ると無言で切られ、
私が出ると「死ね」と言われ。
かけてきていたのは他校の中学の娘たち。
友達の彼をとったというのが理由でした。
とったつもりはありませんでしたが、
彼女と別れた後、私とつきあったので、
そう思われても致し方ありません。
しばらくは電話の音が苦手でしたが、
いつしかかかってこなくなりました。
母のビンタ
高校の頃は門限が21時でした。
彼と行った夏祭り。
地元の祭りだったので、
中学の友達や先輩、後輩もいて、楽しくて。
気付くと23時前。
(やばい・・)
送ってくれる彼と、
私の家の方向に歩いていると、
前からやってきた人影は母でした。
「何時やと思ってるん?」
そう言いながら私の頬を叩き、
背を向け、去って行きました。
「ごめん。当分会われへんわ・・・」
その後どうなったか記憶が曖昧ですが。
会えない時間が愛育てることなく
(笑)
結局、彼とは別れてしまいました。
以来一度も会っていません。