起訴は免れないだろう
留置場では連日のように刑事による取り調べが行われ、警察官からはしょっ中どやされる。部屋の鉄格子もしょっ中けられる。前回の勾留時もそうだったのだが、私は警察に対してまともに相手にすることはなく、言葉も適当にあしらっていた。小太りのおまわりに胸で押されたりもした。そして、その後同室になるIくんがパンツ一丁で3から4日という懲罰を受けているのを目撃し(📚刑事収容施設法にはそんな法令はない)、やがてH警察のおまわりたちを告訴することになる。
検面は当初女性の検事が担当で少しほっとしていたのだが、なぜか2回めからは男の嫌味な感じの検事に変更になった。担当の刑事にその理由を訊いてみたが、
「わかりませんね。」
とのことだった。今考えてもこのときの変更は不運だった。私が事件に関して申し訳ないと思っていることを伝えると、
「みんな同じこと言うんですよ。反省するところから始めましょ。」
と冷たく意地悪に突き放される。さらに、約半年前に起きた📚廃棄物処理法違反の件まで持ち出され、
「悪いことって知ってたんでしょ?」
と誘導尋問され、
「責任は取ってもらいますよ。」
と釘を刺される。直観的に感じた通り嫌な奴だった。しかし、次の週に行われた検面では穏やかな空気を感じたため、
「ひょっとして今回も前回同様、略式起訴で逃れられるのでは?」
と期待する。しかし弁護士によると、前回が罰金だっただけにそれはあり得ないとのことで、
「起訴は免れないだろう」とのことだった。
そして、その言葉通り起訴されてしまう。
🔗💠「防犯カメラに写った自分の姿を見たら・・・・・・」(📖P35『2022.12.14~』)
いいなと思ったら応援しよう!
サポートありがとうございます。カルマ・ショウと申します。
いただきましたサポートは作品を完成させるために大切に使わせていただきます。尚、体や精神を病んでらっしゃる方、元受刑者など社会的弱者の方々向けの内容も数多く含むため、作品は全て無料公開の方針です。よろしくお願い申し上げます。