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💠コラム的な:誰とも連絡が取れない恐怖

今回私はというより、多くの場合、恐らく逮捕は突然予告なしにされ、当然のことながら、勾留されるにあたって荷物をまとめる余裕も時間もない。もちろん私も同じくで、着の身着のまま荷物も持たず、手錠をはめられ、車で警察署に連行される。所持金は数千円。コンテンツ中にこれまでにも書いてきたように、これはこれで後で大いに苦労を強いられることになる。さらに、これも度々触れてきたように、誰の住所も電話番号も覚えておらず、そのメモなど持っているはずもなく(そんなことを訊いてくるアホな職員もいたが)、従って勾留開始と同時に、誰ともいっさい連絡が取れない生活が始まったのである。

そんな場合でも普通なら、家族または同居人が異変に気づいたり、弁護士にiPhoneを操作してもらい、メモを差し入れてもらえば何とかなるのだと思うが(実際、私のように困っている人間を見かけることはなかった)、私の場合は独身でひとり暮らし、弁護士は使い物にならないの国選弁護士で、おまけにガラケーしか使えないというカスだった(📌注)。そしてこれが運の尽きで、最終的に部屋を失うかも知れないという事態にも直結していく。自業自得という話は一旦置いて話を進めさせていただきたい。

(📌注)🙏不適切な表現と承知しておりますが、獄中メモをできる限り無編集で公開するという基本方針の元、当時の心境をできる限りダイレクトに伝えるため、あえてそのままにしております

介護施設、養護施設、老人ホーム、精神病院など閉ざされた環境はいろいろあるものの、その中の極めつけと言っても過言ではない刑事施設に今回私は収容されたわけだが、それはつまり公務員といういっさい融通の効かない連中の支配下に置かれるということで、この恐怖がどのようなものなのか、おわかりいただけるだろうか?ひと口に公務員と言っても中にはいろんな人がいてという話もいったん置いておき、ここではあくまで一般的なイメージで話を進めさせていただきます。

すでにニュースで話題になってきたように、そういった閉ざされた環境下では暴行、虐待などの事件が起きる可能性は無限と言っていいくらいで、名古屋の入国管理収容施設でスリランカ女性が死亡した(というより殺害された)悲劇的な事件や、過去には名古屋刑務所で刑務官が受刑者にホースで水を浴びせかけて殺害するという信じられない事件も起きていて、新聞報道を見る限り、同刑務所では少なくともつい最近まで刑務官による受刑者への暴言や暴行が繰り返されてきたという。

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さらに、閉ざされた環境だけに、事件が起きても、証拠を隠滅、もみ消したりすることもいくらでも可能なわけで、しかも、それが今回の私のように誰とも連絡が取れない人間であれば、さらに簡単で、凶悪な犯罪つまり殺人も簡単に行うことができてしまう。周知の通り、これは何も留置施設、刑事施設に限られた話ではなく、介護施設、精神病院といった収容者の隔離度が高い施設ではいくらでも起こり得ることと言えるだろう。

何より留置施設、刑事施設が最も性質(たち)が悪いと言えるのは、iPhoneを取り上げたり、面会相手、郵便物の発送数、その日時、回数などを制限するという、彼らの言葉で言う「外部交通」を制限するところにある。法律で定められているから仕方がないとは言え、今回私はその不自由さと恐怖をいやというほど味わってきた。そして諸々のことを改善するための策はあるかと考え、微力ながらも拘留生活中に様々な策を講じてきた。しかし施設長に言ってもだめだったし、法務大臣も同様だった。そうして行き着いたのが、インターネットなどで広く世の人たちに問うということだった。元受刑者の立場で多くの人に(恐らく)まともに耳を傾けてもらえないのは承知の上です。しかし、スリランカ女性が殺害されることになるあの夜、職員に必死で訴えたときの恐怖、家族と連絡が取れないことによる絶望感などが理解できるようになってしまった今、発言せずに黙っていることは罪でもあるとさえ思ってしまいます。

具体的には、追って獄中から法務大臣宛てに送った苦情の内容を公開したいと思う。

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✏️発言するということには意味があり、常に重要である(3/5)。

✏️そうしてできた世論を元に改めて法務大臣に問い直したいと考えている(3/16)。

✏️夜中にほんの少し月が見えた。久しぶりに見る月だ。確かラジオでは満月って言っつたな(3/8)。

サポートありがとうございます。カルマ・ショウと申します。 いただきましたサポートは作品を完成させるために大切に使わせていただきます。尚、体や精神を病んでらっしゃる方、元受刑者など社会的弱者の方々向けの内容も数多く含むため、作品は全て無料公開の方針です。よろしくお願い申し上げます。