「食べる西洋美術史」を読んでいる
今週は仕事が詰まっていて全然帰れないのだけど、1日1章ずつ読んでいる。今回は第5章を読んだ。
美術で静物画を描くとき、あなたはなにをモチーフに選ぶだろうか?わたしがぱっと思い浮かんだのは「りんご」です。美術の授業で、りんごを見ながらクロッキーで画用紙に絵を書いたのを覚えている。りんごを選ばなかったとしても、たぶん大体の人は果物や花の絵を描くでしょう。玉ねぎやジャガイモなど、野菜を描く人はあまり多くないでしょう。こんな何気ないところにも、美術史の流れがある、とこの本では言われている。
静物画が発展したのはオランダ、そのオランダでは果物や花がありがたがられ、野菜はそこまで尊ばれなかったらしい。静物画を有することは、その描かれた対象を有するような感覚だったらしく、ありがたい果物や花の絵が人気だったとのこと。
この感覚、たぶん現代人がポスターを手に入れる感じに近いのかなぁ。同じポスターを買うなら好きなもののポスターがいいし、好きなものなんて大体の人はおなじなのでそのポスターには高い値段がつく感じ。
かくいうわたしはポスターも絵画も家に飾っていないけど、昔のオランダでは農家すら絵画を家に飾りまくっていたらしく、その環境ではいかほど美術が発展するだろう…と思いを馳せてします。面白い国だなぁオランダ。
年末に気になってたポップアートと静物画の話もあって面白かったですが、一旦今日はこんな感じで。