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嘘と不正直

仕事のなかでは、「あ・嘘をついている」というよりも「正直に言ってくれていない」と思うことの割合が多い。
それはつまり、「嘘はついていない、すべてを話していないだけ」ということになるのだろう。
そのことに純粋に「なぜ?」と思うこともあれば、残念に感じることもある。憤りよりも不可解さや失望のようなものが先に立つ。

検索してみれば、「正直」の対義語は「不正直」で、「嘘」の対義語は「真実」。
たしかに、と思う。

ほんとうはシンプルなことだと思うのだけれど、考えはじめるといろいろとわからなくなってくる。

正直に言う。
不正直に言う。
真実を言う。
嘘を言う。

対にして並べてみると、常に真実を言う人が正直なのかどうか、という疑問さえ抱く。

もっとも、おそらく自分も、ある局面ではそうしているはず。
 「嘘はつかず、すべてを話していないだけ」
”何かを守る”ために、すべてを言わないこともある――ということが。
その”守るべき何か”の価値は、ひとによって違う。
だから、推し量ることが必要なのだろう。

正直であることは、生きるうえで大切なファクターだと思っているけれど。

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