夢の中にあらわれてくる断片。
待ち合わせ場所に向かう。
服装を整えて出かけなければならない日。
ブレーキを踏んでも止まらない車。
時間に間に合わない。
ハラハラして、目を覚ます呪文をとなえる。
「これは夢だから」
ちょっと悩まされている相手が出てくる。
案外いいひとだったのかしら、と錯覚するような言動。
でも、目覚めたときに現実を思い起こし、
胸がぎゅっとしめつけられる。
「あれは夢だったからか」
ひとつひとつ思い当たることが出てくる。
旅先でそういう夢を見てしまうと、現実の記憶と交錯して混乱することがある。
リラックスしていない状態みたいで、ちょっと寂しい。
けれども、夢であってよかったと安堵し、あらためて「今・ここから」を楽しむことができるようになるときは、それは、ちょっと嬉しい。
夢はなにかのヒントになることもある。
目覚めたときに掻き消えてしまうことが多いけれども、ふとした断片が思い出されることもある。
今週は映像的に記憶に残っているものが多かった。
断崖絶壁の上に立つ自分。
水色のきれいな夏の着物を着たおばあさんと談笑する自分。
現実のなにと、どこと交錯しているのだろうと、今思い返してみている。