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雨のにおい、雨の音

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梅雨が好きなわけではないけれど、
雨の気配が好き。

雨がやってくる、とわかるにおいと、
さらさら、さわさわという雨の音。


「静かに進んでいく時間」
「動かない時間」
両方を感じることができるから。

もうこれ以上なにもしなくてよい、
居心地のいい空間で読書をしていてよい。
世の中のさまざまなものに左右されず、
閉ざされた時間と空間の中で生きていける――。

そんな気持ちにさせられるから、
雨の気配を感じると心が少しばかり躍る。

異界に対して抱いている興味・関心、というか、
そこはかとない憧れが関係しているのかも。

雨のにおいは、現実と隔絶される予兆。

雨。
雨。
雨。

雨の音は、外と自分の空間を区切るもの。



雨…………。


雨…………。

雨…………。


雨…………。

雨…………。

雨…………。



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(2019年7月25日 Facebookノート投稿)
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雨のやってくるさま、降るさまを、ことばで表してみたかったんだろうと思う。。。。

たいせつに感じている場面を、ことばで、活字で。


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