帯状疱疹日記 Day6
7月6日(水)
誰のためでもなく自分のために地道に記録を続けている。
こんなの読んでも楽しくもためにも何にもならないよな、他人にとっては。
つくづく自分は言語化――なんてカッコイイ言い方しなくてもいいんだけど――することができないと、心を整理して受け入れる道を探れないのかもしれないな、と思う。
それだから、あまり深遠でもないんだよね。
思いついたまま、言葉にしてつづっているから。
考えていそうで考えていない。
もちろん、まったく考えていないわけでもないけれども。
何を言いたいのかというと、あれこれ頭のなかで考えていて終わればそれでいい――と思っている。
それで完結できていて、なにも心が波立つこともない。
けれど、ことばにして残さないとやってられない、と思うようなことについては――あるいはことばにして「それが在った・起こった」ということを残しておきたい、というときは違う。
自分の一つの納得感をつくる、という営みとして、言語化が必要なのだろう。
などともっともらしいことを思いながら、6日目の記録をまとめるのであった。
療養期間と言われてから、朝はすっきり目覚められたらそれは何時であろうといいのだ、と思うようにしている。
仕事に行っているときはあんなに寝坊欲求が強かったのに、休日になったときと同じで、早起きは三文の徳と言わんばかりにすっきり目覚める。
なるほど、そういうところからして、ストレスを感じて日々通勤していたということにもなるのか……?
否定はしないけれども、でも、いつだって早い始動がいちばん集中できる気がしているから……。
夏休みの宿題は涼しい午前中に、っていう標語に何か通じるものがある。
冬でさえそう思うんだよ。
起きるのはなかなかエネルギーがいるけれどもね。
あ。そうそう。夜になって気づいたんだけど、かさぶたがだいぶできてきている?らしく、ときどきちいさなゴミみたいなものが、額から落ちる。
これって、きっとよくなっているってことだよね!とひとりで喜ぶ。
で、こういうしようもない投稿もしているのである。
努めてのんきにしている。
水曜日は、いつもちょっと不安を覚える曜日――中日(なかび)だ。
わたしだって、決して不安がないわけじゃないんだ。
――何の不安か?
漠然とした不安なのだが、あえて言えば、なにをもって「療養終了」と言えるのかが見えないところかな。
全然関係ないけれど、うちのひとが市役所に行くというので便乗して、期日前投票をしてきた。
当日留守にするわけではないけれども、何事もついでに乗っかることで少し気楽を増すことにする。
おかげさまで、ちゃんと一仕事終えた気分になれた。
(つづく)
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