2時間ドラマの愉しみ
テレビで再放送しているポワロとか、コロンボとかの昔の海外ドラマ。それらを見るのが前から好きだった。ストーリーもいいけれど、それよりも室内の様子、家具、小物、カーテン、食器など。自分の周りにはないデザインや色使い。古い時代の設定なら映る家具すべてがアンティークだ。それらを見ているのが好きだった。
それが、海外ドラマだけではなく最近は日本のドラマもそういう目的で見るようになった。できれば昭和、もしくは平成の最初のころに作られたであろう2時間ドラマを見たい。サスペンスとかミステリーとかの。今はBSで必ず昼間の時間帯に再放送をしている。それを見ながら、家で仕事(紙製品の製作)をする。見ていると必ず、和室の簡素な茶の間とか、逆に豪華すぎるマンションの室内とかが映る。現在とはちょっとだけ違う、家具とか食器とか。じっと見てしまう。
今までは仕事中はラジオなどの音源を聴いていた。しかし2時間ドラマの愉しみに気づいてしまって、困っている。画面を見てしまうと作業がすすまない。よくある警察署内での会議のシーンとか、観光地の紹介シーンとかは手元に集中するようにする。でも聞き込みのシーンでお年寄りの家の中に入って行ったりすると、必ずちゃぶ台と茶ダンスとかの置いてある和室が映ったりして、手を止めてそっちを見てしまう。ああいう家具欲しいなあ、とか、うちのと似てるなあ、とか。あの食器がかわいい、とか。
困ったものだ。