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Photo by
hondashizumaru
色眼鏡をかけると色眼鏡で見られる田舎
朝起きるとまぶしい。
それは今までもそうだったんだけど、いつもよりなんだかまぶしい。
おかしい。
病院に行ったら、後遺症かもしれないとのこと。
そこからまぶしく感じる日は室内でもサングラスをかけたまま過ごすようになった。
そうすると田舎で暮らしていると何が起こるか。
そう。とんでもなくジロジロ見られる確率が上がる。
いやほんとに。
田舎暮らしをしたことがあるならわかると思うけど、少しでも人と違うことをしている人がいると、すごくすごく目立つ。
これは自分が自意識過剰だからではなく、ほんとに少しだけ違うことで目立つ原因になる。
例えばロン毛の男の人、とか
夏なのに長袖長ズボンの人、とか
日中に30代くらいの人が散歩する、とかそういうこと。
その中に、サングラスをかけるひと、も含まれてしまうのだ。
何も事情をしらないといえど、不躾なほどみられる。
人には人の事情があるのに、だ。
ロン毛の男の人は過去のトラウマからこの髪型が一番落ち着くんだ、とか
夏なのに長袖長ズボンの人は肌が弱いからやむを得ず、とか
日中に散歩するのは、夜勤だから、フレックスだから、フリーランスだから、とかとかとか。
そういうあらゆる可能性がある、という発想を持たない、持てない、のは
小さなコミュニティで生きてきたから。
だから彼らは「変」の一言でひとくくりするしかないのだ。
ああ、なんとも切ない。