ITエンジニア歴7年,5つの転機を振り返ってみる
2017年10月1日に初めてITエンジニア職についた。以来ずっとこの仕事をしている。
気付けば7年ってマジ?という気持ちと同時に、こんだけいろいろあってもまだ7年しか経ってないのか、という気持ち。20年ぐらい経ってても良さそうな体感時間が経過しているが…。
なんかこいつ事あるごとに振り返ってばっかだなあと思うけど、毎回切り口を大きく変えてて繰り返し書く意味があるようにはしてるので、そこは許してほしい…。
5つの転機
「エンジニアとしての転機」がここだったなぁと思うタイミングはいくつかあって、
責任と難易度が高く給与も比較的高い役職を初めて与えられたとき
仕事で一人ですべて/ほぼすべてをフルスクラッチ実装したとき
「世界一流エンジニアの思考法」を読んだとき
CourseraでMachine Learning Specializationをやろうと決めたとき
多分思い出そうとすればもっといろいろあるけど、大きくはこんな感じなのかなと思う。
番外編として0. エンジニアになる以前 というのも書いてみる
転機0. エンジニアになる以前
お茶の水女子大学の教科書「プログラミングの基礎」(サイエンス社)というアルゴリズムとデータ構造と関数型プログラミングの本の演習問題を解きながら読んだことが、就職以前では最大級の転機だったと言えると思う。
「この本を読んだ結果実力がついた」とかではなく、「自分の頭で考えて、プログラムという形で課題を解く」ということがどれだけ楽しいものなのかという感動体験があって、その結果この道を深めたいと考えてITエンジニアを志すようになった。
このときの直感は今振り返っても間違ってなくて、この時に感じた新鮮さこそはないけど、今もこの時のような喜びを仕事で味わうことは多々ある。
転機1. 責任と難易度が高く給与も比較的高い役職を初めて与えられたとき
このへんは「なぜそうなのか」があまり分析できてないが、
「責任・難易度・給与が低かったとき」と「責任・難易度・給与が高かったとき」の前後で自分の成長率のギアが一段、突然ガクッと上昇したことがある。
この3つのうち、どれが一番効いたのかははっきりしないが、多分全部大事だったんだと思う。(ネットを見ていても、仕事の責任と難易度と給与がパフォーマンスを左右するという話は結構よく見るので割と当たり前の話かもしれない)
技術選定とかも自力でしなきゃいけなかったので、技術のリサーチする時に全身全霊で調べまくったりもしたし、自分の頭の中だけで本当に「これでいい」と言える確証が付くまで考えたり調べたりしてた。これ以前はできなかったし、どうすればできるようになることなのかもあまりわかってなかったと思う。
転機2. 仕事で一人ですべて/ほぼすべてをフルスクラッチ実装したとき
これもかなり良くて、すごくいろいろなことが突然わかるようになった。
この経験上から言っても、エンジニアが手っ取り早くレベルを上げるにはやっぱり「一人でアプリのコードを全部書く」に尽きるんじゃないかな、と思う。
未経験エンジニア向けに「一人でアプリを作れ」系のアドバイスがよくなされるけど、あれはスパルタながらかなり王道だと思う。それができれば入社時点でもう即戦力になれちゃうと思う。本当に。逆に言えば相当な茨の道なので誰しもに出来るとは思わない。
転機3.「世界一流エンジニアの思考法」を読んだとき
これはデカかった。詳しくはちょっと書ききれない。
念の為知らない人向けに説明すると、マイクロソフトに勤める著者が世界の一流エンジニアたちから学んだ思考法をわかりやすく解説するという本。
技術書と言うよりビジネス書に近いけど、内容の濃さは「ビジネス書」という扱いにはあんましたくない。本物の金言集。
色々役立った話はあるけど、
「マイクロソフトの天才たちでも難しい概念を理解するのにには非常に長い時間がかかる。しかし、そうやって非常に長い時間をかけて地道に理解を積み重ねていくことで高いパフォーマンスを出しているのだ」
「基礎的なことを「わかってるつもり」にせず、一つひとつ地道に理解度を確かめていくことが重要」
「仮説ベースで試行錯誤するのではなく、事実ベースで一発で解決することを目指した方が確実かつ素早くいろいろな問題を解くことができるので、エラー解決のときは緻密に事実を積み重ねて検証することが大事」
などが特に刺さった。これは頭の中に吸収して自分なりに言い換えてるので本の表現とは大きく異なっていると思う…。内容はかなり広くて、もっといろんな話題に触れている。
こういう内容を学んだことで勉強に対する姿勢が激変したし、ただ単に本を読むにしても、「本当に自分はこの本に書いてある内容を理解しているか?」ということを注意深く疑うクセがついて、あらゆる学習効率が上がったのを感じている。
転機4. CourseraでMachine Learning Specializationをやろうと決めたとき
これは記事にもしたけど、Courseraという世界各国の大学や企業が講義を公開しているサイトでスタンフォード大の機械学習講義を受講してみた、という話。
この経験が「転機」と呼べるほどのものだったというのは学んだ内容自体の話では全然なくて、
この学習を機に
「継続的かつ日常的な学習習慣を完全に確立できた」
「英語学習が趣味になった」
という2点が転機となったという話。
なんとなく今までは「めっちゃ勉強する時はするけど、しない時はしない」というスタイルだったけど、これ以降毎日何かしら勉強してないと気持ち悪さを感じるようになった。
電車の中でも疲れてない限り英語学習かKindle読書、Web記事閲覧などに充てている。
あと英語学習が趣味になったのも間違いなくこれがきっかけだった。もともと英語自体にそれほど苦手意識があったわけではなく、一時期好きで学習してたころもあった。
ただ「勉強としての英語学習をやらなければならない」という義務感強めの感覚で英語学習を試みたことが社会人以降何度もあったがすべて挫折しており、
どうやったら英語学習なんてものができるのかな?と思ってた所、
この講座により「好きなことをいきなりやればいいじゃん!」という悟りに至った。
そして、(もちろんそうやっていきなり基礎すっ飛ばして応用ができてたのはかつての自分が語彙・文法の基礎をやってくれたからではあるが、)
この気付きによって1年半以上経った今に至るまでず~っと英語が続いている。
余談: 英語学習の今後
今はAI英会話アプリのSpeakにハマり中で、1年契約のプレミアムプランに登録したのでなんにも考えずに1年やってみる気でいる。
英語資格はTOEICや英検含め何にも受けたことがなくて、
「試験勉強」というものが嫌いすぎるが故に勉強から離れてた所もあるので、モチベーションのためにあえて試験勉強をしないという縛りを設けてみているところだが、
逆に「自分のレベル感がわからない」というのがやる気に関わってきてる気も最近はしてる。なので、英語資格受けてみてもいいのかな、と思うようになってきた。
ただ、自分は本当にくだらないことでモチベーションを左右されやすい人間なので、「あまり努力せずに受けて、一発目で結構良い成績が取れた」という形での成功体験を積ませてやらないと以降のモチベーションに関わりそう。(こうして書いて思ったけど、なんだか恥ずかしいタイプのプライドの高さを感じさせる人ですね…。)
なので、「やろうかな、どうしようかな」という迷いがある今は控えておいて、「今だったら結構なところまで来てるだろ!」という確信が持てた時に短期集中でTOEIC受けてみようかな、と考えてる。
めっちゃ英語喋れる弟がたしかTOEIC750点ぐらいだったらしく、その事実から考えて結構難しい試験なのは想像がつくので600点取れたら御の字の気持ちで。一回目だしね。
まあ、英語はそれこそ一生の課題なので、急ぐ話ではないから今すぐ決断しなくてもいいんだよなっていうつもり。
ゆくゆくは4技能伸ばしたいし、しっかり資格試験の形で英語力の証明をもらいたいので、IELTS、TOEFLのどちらかをいずれは挑戦する予定がある。