140字ショートストーリーまとめ
【カンタベリ大主教ヨナタン・フラメル】安宿のカウンターに2シリングを置いて、赤紫の聖職服を着た少年のような男が微笑む。「ごきげんよう、用意は出来ているか?」店主は奥の部屋を指さし、硬貨を受け取ろうとする手を杭を打つ様にナイフで突き刺す。「あんたの商品に用はない。貰うのはアンタの首だ」
【2】敵をひも付きで泳がせることも大事だが、”ハワードの姫様”に刺客を送った相手は別だ。ヨナタン・フラメルは血で汚れたレースの手袋を、赤毛の修道士に向けて放り投げ拾わせる。「…何も自ら御手を汚