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【メモ】採点方法について
先日キングオブコント2024が開催され、ラブレターズが優勝した。
個人的な好みとしてラブレターズが優勝してくれたのは嬉しかった一方、確かに採点が難しい大会だったなと思う。過去の大会と比較しても致命的に「スベっている」ものが一つもない一方、投票制であれば誰かに満票が入るような「圧勝」という感じでもなかった。客観的な出来不出来の差が少なく、点差がつきにくかったのもやむを得なかったのかなと思う(キングオブコント特有の、準決勝2ネタのルールが決勝進出グループの安定感を高めるいっぽう、爆発力という点では若干減じられるのかもしれない)。
それはともかく、個人的に興味があったのはそもそもの「審査」「採点」することについてだ。
専門用語を使えば主観的評価とか、そういうことだろうけど、今回の採点は「面白い」という言葉を数字でより細かく表現することとも言える。「面白い」という形容詞を修飾する副詞が「得点」だ。
得点を用いずとも、「ちょっと面白い」「すごく面白い」というように、数字は使わずとも「ちょっと」「すごく」と言った副詞を使わない人はまずいない。審査員はその「ちょっと」を10点、「すごく」を90点という風に、数字に置き換えて表現しているだけのことである。この手の評価はお笑いに限らず、例えば映画や読書のレビューサイト、入院時にも「痛み」を10段階で評価することが看護師から求められたりもする。
主要お笑い賞レース(M-1、キングオブコント、R-1)の場合、だいたいこんな感じの目安になっているんじゃないかと思う。
95~ とても面白い
非常に面白く、目立った欠点がない(あるいは、欠点を大きく超えた魅力がある)。内容も良く、ファイナルステージ進出に相応しいと自信をもって推薦できる。高得点であればあるほど、ネタとしてより理想的であると言える。
90~94 面白い
大筋として面白い。ただし小さな欠点が見られるなど、ファイナルステージ進出に推薦することはためらわれる。
85~89 微妙
面白くないこともないが、ウケが安定しないなど、欠点が目立つ。ファイナルステージに推薦していい水準ではない。
~84 つまらない
自分のみならず、客が十分に笑っていないなど、根本的な問題がある。決勝進出者クラスでは珍しいレベル。
もちろん審査員それぞれで点数の幅には差があるかもしれないが、今回の「微妙」以下が無かったキングオブコントで89点以下が出なかった点からも、割と妥当な目安かなぁという気もしている。