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1月1日に被災者になった話 2
1月2日
泣きじゃくっていた長女は疲れて車内で寝てしまった。
私は二女を抱きながら一夜を明かした。
「この山が崩れたら…」「木が倒れてきたら…」
余震のたびに身を縮めて過ごしていたが、真っ暗闇から空が白んでくるにつれて、私の気持ちも少しずつ落ち着いてきた。人間は、ずっと緊張しているのは無理なのだと知った。
ネットも繋がるようになってきた。どうやら、近くの地区で津波の被害があったらしい。
完
1月1日に被災者になった話 1
令和6年1月1日、私は夫の実家がある石川県珠洲市にいた。
楽しく過ごすはずの元日、あっという間に私たちは被災者となった。
我が家は幸いにも家族全員無事だったし、今はもう被害のない地域にある自宅に帰って過ごしている。
でも、夫の実家は半壊、義両親や祖父母は避難生活を送っている。
先の見通しはまだまだ立たない。
私の気持ちも、まだずっと、ざわざわしたまんま。
今の私にできることは少ない。とりあえず、
「育休夫」の観察日記#ep.4 サンタ業
私は、若い頃から、いつか子どもができたら、絶対にサンタになりたいと思っていた。
でも、子どもの頃にサンタ文化に馴染んでこなかった夫は、全然乗り気ではなかった。いや、乗り気でないどころか、「サンタはうちには来ないんだ!」と語気強く申していたこともあった。
だから、ムスメAが生まれてから3回のクリスマスは、私がひとりでひっそりとサンタをしていた。
今年、ムスメAにとって4回目、ムスメBは初めてのク
「育休夫」の観察日記#ep.3 夫専用衣紋掛け
我が家には、ムスメAのキッチンへの侵入を防ぐため、ベビーゲートが設置されている。
もう大分前から、食いしん坊ムスメは柵を乗り越えることができるようになったが、侵入速度を遅らせ、私たち大人がそれを阻止する時間を稼ぐため、未だベビーゲートは設置してあるのである。
まだまだベビーゲートを外せる日は来なさそうである。
で、
夫が、ベビーゲートに服をかけるので困ってます、、!!
夫は、出掛ける前に部
「育休夫」の観察日記#ep.2 愛のボルテージ
夫が育休を取るのは今回が二度目だ。
ムスメAの時も育休を取っている。私が1歳まで育休を取り、その後、バトンタッチ方式で夫が半年間育休を取った。
ムスメAがアカチャンの頃、夫は忙しかった。当時、進学校の3年生の担任で、ムスメAが生まれたのが秋。受験シーズン真っ只中だったのである。
夫は、起きているムスメAに何日も会えないことがザラにあった。
夫はアカチャンのムスメAを、普通に可愛がってはいた。
「育休夫」の観察日記#ep.1 身を削った一品
育休に入ってから、夕飯作りはもっぱら夫の仕事になった。
仕事終わりに腹減りムスメAをなだめながら急いで作るのとは違い、時間を掛けて作れるので、これまで作ったことのない料理にもチャレンジしているようだ。
私的ヒットは、シュウマイ、グラタン。
「作って!」と言ったものは、レシピを調べて作ってくれるので、私の要求はどんどん過激になっている。
今度はラザニアを頼んでみようと思っている。
と、夫の料理ラ
「育休夫」の観察日記#プロローグ
9月に第二子である ムスメB が生まれた。
我が家に3年ぶりのアカチャンがやって来た。
現在、夫と二人で育休中である。
夫の育休は半年間。その間、毎日ほぼ24時間夫と過ごす予定。
思えば、付き合っている間だって、こんなに長く一緒に過ごしたことはない。夫は(今のところ)張り切って家事や育児をやっている。むかつくことも、もやっとすることも、けんかになることもある。
でも、ありがたいし、まあまあ楽
ほとんどなんにもできない私
私は幼い頃から、やたらと ゴミの行き場 を気にする子どもだった。
ゴミは燃やしても灰が残ること、燃やせないゴミもあること、それらはこの地球のどこかに埋められ、埋立地は有限であること。
そのことを知った時、私は言いようのない不安に襲われた。
我ながら、なんて敏感で繊細な子どもだろうかと思う。
そして敏感で繊細なまま大人になった私は、今もそんなことを考えて眠れなくなる夜がある。嘘ではない。
なんて
アカチャン日記25
あたち、必死で寝るの我慢してるのに、ママに無理矢理寝かされるでちゅ…
ゆらゆらしたり、スクワットしたり、子守唄歌ったりされて…
ママも必死でちゅ。
でもあたち負けない。
瞼閉じるの我慢する。
大声で泣く。
顔をママの服にごしごしなすりつける。
手足をバタバタする。
でも…
うぅ…もう抗えない
眠いいいぃぃぃ!!
おやちみ…