バリウム検査受けるときのポイント
はじめまして。
瑛生と申します。
僕はバリウム検査歴15年、これまで述べ5万人以上の方々のバリウム検査をしてきました。
健康診断で一番イヤな検査といえば、バリウム検査じゃないでしょうか?
・前日から飲んだり食べたりできない
・バリウムはまずい
・ゲップを我慢しないといけない
・くるくる回らないといけない
と、しんどいことばかりですよね。
バリウム検査を受けに来られる皆さんは
ほとんどムッとした顔で来られます。
僕も毎年バリウムを飲むので気持ちはわかります。
この記事ではバリウム検査を少しでも早く楽に
終わらせるためのポイントを順に解説していきます。
バリウムを飲むときの注意点
あごを引いて飲む
あごを引いて飲むと
・服にバリウムがこぼれにくくなる
・気管に入りにくくなる
服にバリウムがこぼれると
着替えてもらうか、
服にこぼれたバリウムを
濡れたタオルで拭かないといけない
ので、時間のロスになってしまいます。
バリウムが気管に入ると咳き込むし、
熱がでることもあるので注意して
ください。
台の上に立ってバリウムを飲むときは、
飲んでもらいながら、食道の流れを見て
食道を撮影しています。
その際は体全体を左に向けて、バリウムは左手に持ち
右手は後ろの手すりを必ず持ってください。
【理由】
1.左向いてバリウムを飲むのは食道と背骨が重ならないようにして
食道を見やすくするため。
2.左手でバリウムを持つのはバリウムを飲むときに右手だと
食道に右手がかぶって障害陰影になるため。
検査台に立って台が倒れるときは体を左向き
検査台に立って台が倒れるときは体を左向き、またはうつ伏せ(腹ばい)がいいです。
上記図は仰向けになっています(汗)が気にしないでください。
【理由】
腸にバリウムが流れないようにするためです。
台が水平まで倒れてから回転するときは、右側から回転
【右側から回転する理由】
左から回転すると腸にバリウムが流れやすくなる
【回転する理由】
胃の壁の表と裏にバリウムをつけるため
※ワンポイント
技師から左右の向きの指示をだされたときに
言われた向きの手で手すりを一回握って
左右を確認してから回ると間違えなくなります。
うつ伏せ(腹ばい)のときは下から内側から逆手で手すりを握る
うつ伏せ(腹ばい)時はときは下から内側から逆手で
手すりを握る。
反対に仰向けのときは
上からかぶせるように手すりを握る。
【理由】
・ヒジが写らないようにするため
・力を入れて手すりを握ってもらうため
右真横に向くときは左のヒジを体にくっつけない
【理由】
ヒジが映って、胃の上部と重なって障害陰影になるため
※ワンポイント
右真横に向く際は左肩を前に押しだすようにして
体全体を真横にしてください。
肩だけ真横に向かずに
斜めになっていて、若干後ろに
もたれている姿をよく見かけます。
まとめ
【バリウム検査の一連の流れ】
あごを引いて左手でバリウムを飲む
(右手は後ろの手すりを持つ)
↓
検査終わるまでゲップを我慢する
(ツバを何回も飲み込む)
↓
回転は右回転
↓
仰向けのときは上からかぶせるように手すりを持つ
↓
うつ伏せ(腹ばい)のときは下から内側から逆手で
手すりを持つ
↓
右真横にむくときは左のヒジを体にくっつけないようにする
(左肩を前に押し出して完全に右真横に向く)
↓
検査終了後はもらった下剤を飲んで、水分を多めにとる
(バリウムが大腸で固まって、便が出なくなったら医者に行ってお尻をつついてもらい、無理やり便を出さなくてはいけなくなるため)
言っていることが難しく感じましたら
まとめ部分の太字だけ覚えてもらえれば、バリウム検査は
スムーズに終わります(^^)
胃カメラでは発見できない病変もバリウム検査では
発見できます。
日本人のがん死亡率では
胃がんは男性で2位、女性は4位です。
早期発見、早期治療をすれば
もと雨上がり決死隊の宮迫博之さんみたいに命が助かります。
ぜひ年に1度はバリウム検査を。