パラレルワールド-星の記憶-1-7
PW⑦【彼女】
この間、色々動揺しちゃって
連絡先交換するのすっかり忘れてた!!
わたしはまた、あいつの学校の駅のホームで待ち伏せした。
「承太郎くん!」
「お前なんで・・・」
「連絡先交換してなかったから、
ライン交換して!」
「だからお前にはもう関わるつもりはないから、迷惑だ!」
「そんな・・・だってポチ見えるじゃない!・・・」
「それとこれとは別だ」
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「何が別なの?分かんない」
「俺には俺の生活があるだ」
そういいながらその場を立ち去ろうとした承太郎くんの袖をつかんで
「なにそれ、友達になるくらいいいじゃない!」
と引き留めようとしたけど
「だからしつこいんだよお前!
いい加減にしろっ!」
とその手を振り払われた。
うっ・・・そこまで拒否しなくても・・・
悲しくなって目が潤んできた。
「泣きたきゃ泣け!」
ひっどい、こいつ!
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少し離れたところから
承太郎くんの学校の女子が三人こっちをみていた。
「柚希あれみて、承太郎といるのあの子じゃない?しずくって子」
「うん」
「なんか最近、承太郎につきまとってるよね」
「柚希?」
その中の一人が近寄ってきた。
「承太郎どうしたの?」
「柚希」
「おんなの子を泣かすなんてダメじゃない、
ラインぐらい交換してあげたら?」
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「で?どうなったの?」
昨日の話を茜にしたら興味津々
「その柚希ちゃんって子のお陰でライン交換することができたんだけど、
何故かその柚希ちゃんとも交換することになって」
「うわっなんか怖くない?それ」
「だよね・・・」
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「その子承太郎くんの彼女なんじゃないの?」
「そうなのかな?」
「そうだよ絶対~
なんか余裕って感じじゃん!」
「彼女いたんだ・・・」
どうしようあいつのことどんどん好きになっていく。
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「で、せっかく聞き出せたのにライン送らないの?」
「だってあんな言われ方したし・・・
彼女いるし・・・」
「彼女いたっていいじゃん!
別に友達として送れば」
たまにめちゃくちゃなこと言うな茜は
「なんて送ればいいかわかんよ
しつこいって言われたんだよ・・・」
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