
つばめの原型
原型制作中のつばめです。
熱でとけ、削ったり加工のしやすい蝋で原型をつくり、その後に鋳造し金属にする、ロストワックスという方法。これはそれの原型です。
自分用という感じで、長年書いている小説があるのですがその中でつばめのチャームが出てくるんですね。書いていて想像してたら猛烈に作りたくなりまして、ワックスを削って原型を作っています。かれこれ2年程前から作っていて、なかなか納得いかなくてこの子は3羽目です。だんだん想像に近くなってきました。
この小説を題材にして絵も描いたのですが、それはダイニングに飾っていて、いや、早く小説書こうよみたいになってます。納得いくように書けないせいで、ずっと身体の無いお友達みたいな状態で私の頭の中から出られない物語…。なんとかしたい。
私はイギリスアンティークのジュエリーが好きなんですが、イギリスのアンティークでもつばめのモチーフの素敵な作品がたくさんあります。つばめモチーフには幸運や繁栄・帰還・自由など素敵な意味がたくさんある。贈る人の思いがこめられていてそれがとても素敵だと思う。あんな風な作品をと思うけれど、もちろん難しい。
出来上がったら長い金のチェーンに通して身体にくっつくように服の内側に入れて、誰にも知られる事なくつばめを、みぞおち辺りに住まわすのだと目論んでいる。
写真を撮ろうと思って、白刺繍のドイリーを引っ張り出した。
商品用に仕入れたんだけど、シミを抜こうとしたら生地が繊細すぎで穴があいたもの。悲しかった。でも素敵な刺繍だから私がもらう事にしたものだ。こんな細かい手刺繍…昔の人ってすごいよね。
つばめが刺繍のお花の中をすいぃっと飛んでいるようでなかなかいいなと写真を撮りながら思いました。いつかこの子が金属の身体を手にいれられた際には、ご報告できたらいいなと思っています。

