播磨陰陽師の独り言・第424「憧れの玉子とじ蕎麦」
子供の頃に食べた、玉子とじ蕎麦の味が忘れられません。玉子がふわふわしていて、美味しかったのです。何度も作ってみようとトライしましたが、いつも失敗。
——なぜだろう?
と考えても分からずじまい。
ふと、YouTubeで作り方を見ると、玉子とじ蕎麦の作り方がありました。何でもあるものですねぇ。昔に食べた物とは違う感じでしたが、美味しそうでした。
昔、食べた玉子とじ蕎麦は、もう少し、ふんわりとしていたような気がします。田舎のお爺さんひとりがやっている蕎麦屋さんで、もちろん、麺も手打ちです。
何年か、しばらく蕎麦打ちの教室に通っていたので、何とか蕎麦は打てるようになりました。それからしばらく、家で玉子とじに挑戦したのですが、これがいつでも失敗し、
——おかしいなぁ。
と首を傾げる日々。
思い出の中では、ステンレスの目の細かなザルを使っていたような気がします。しかし、実際に使ってみると、目に詰まった玉子が固まって、ちっとも上手く行きませんでした。
私の田舎は蕎麦が名物でした。両親も蕎麦が好きで、わざわざ車で釧路や旭川へ出掛けて、蕎麦を食べたりしていました。釧路に行くには三時間もかかります。旭川ならもっとかかるのですが……美味しい蕎麦のためなら苦にならなかったのでしょう……度々出かけていました。
年末には千代田蕎麦と言う市内で有名な蕎麦屋さんに予約して、年越し蕎麦にしていました。
以前にも書きましたが、もうひとつ食べたい蕎麦がありました。それは新得蕎麦と言うやつで、自動販売機の蕎麦でした。自動販売機……と聞くと、何だか不味そうですが、蕎麦自体も美味しかったし、何より蕎麦の具が雉肉だっのです。たかだか自動販売機の蕎麦に雉肉……何とも奇妙な組み合わせですが、これがまた、美味いのです。
それと、釧路で食べた蕎麦寿司は美味かったなぁ。ただの、酢のきいた蕎麦の海苔巻きですが、これを食べに釧路へ行きたくなります。
関西の蕎麦寿司には具が入っていました。巻き寿司のような感じです。釧路の蕎麦寿司は鉄火巻きのような細身の巻き寿司で、具のないものです。こちらは蕎麦の味を楽しむものなので、蕎麦粉自体の味わいが分からない人にはむかないと思いました。
さて、これからYouTubeで見たものを参考にして、色々と試したいと思います。いつ頃、成功するのかは不明。
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