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長年連れ添ったパートナーとの別れ③
おはようございます。
今日も見ていただきありがとうございます。
15年間乗り続け、今回やむ無く廃車にする事が決まった僕のパートナー。
ネットで買い取り査定を依頼すると間もなく電話が鳴りました。
曰く、「本日、査定には伺えないが、お車をお持ち頂ければ直ぐに査定致します」
「ご自宅から30分ぐらいですよ」
この時点で多少なりとも買取値がつくようなニュアンスでしたので、ならばと思い即行動。
ところが、訪ねてみると
「すみません、0円なら引き取り致します」
と、実にがっかりの反応。
人生甘くない、そんなものかと帰路につきました。
その後も幾つかの業者からお電話を頂きましたが、やはり値段はつけられない、タダなら引き取ります、の連続でした。
なんかもう、この時点でひどく我がパートナーのことを不憫に感じてしまいました。
これまで一生懸命、我が家の足となって活躍してくれていたのに、市場価値は「0」。
ならば余生を全うさせてあげたい、との思いもこみ上げてきますが、さりとて、このまま乗り続けても、多額の修理代をかけたうえにこの先運転中にトラブルや故障があれば、きっとこいつのことを嫌いになってしまう
と思いつつ、先般、車検の見積りをした業者さんのチラシを見直していると、
「どんな車でも最低価格5000円~買取ります」
との文字が…、一瞬目を疑いましたが
「動かなくても、車検切れの車でもOK」
ならば「我が友」は、まだ動くし、車検だって後10日残っている。
僅かな期待を胸に電話をすると
「はい、1万円で買い取らせて頂きます」
とのお返事。
嬉しかったですね、こうなると金額の大小ではなく、存在価値の有無、ともかく1万円であれ価値ありと評価してもらえたことが嬉しかったのです。
そんなわけで翌週、最後のお別れの日がやって来ました。
これまで、忙しさにかまけて(そう自分に言い訳して)一年以上洗車もしていませんでしたが、最後にこの姿で薄汚れたまま廃車に出すのはあまりに偲ばれ、
朝から久しぶりに(そして最後の)洗車をしました。カーシャンプーで全身ゴシゴシ洗っていると剥げ懸けていた塗装面が、いよいよポロポロと剥がれてしまいました。
一方で、かつて雑に洗っていた名残でどうしても落ちない汚れもありました。
僕の下手くそな運転のせいで付けてしまったバンパーや左側後部座席ドアのキズも、今となっては愛おしさを感じずには要られません。
ブレーキパッドの煤で汚れたホイールはピカピカに磨きあげ、ひび割れたタイヤもクリーナーで綺麗にしました。
室内も、徹底的に大掃除。
泥よけマットの汚れは綺麗に掃除機で吸い込み、シートの隙間にたまったお菓子の欠片や埃もぜんぶ吸出し、ヨレヨレだったシートにはクリームを塗り、色褪せたダッシュボードは専用のスプレーで黒々となるまで磨きあげました。