言語聴覚士が伝授!発語を促す絵本の選び方と読み聞かせのコツ
こんにちは、言語聴覚士のアヤです!
今日は休みなので、昔から書き溜めていた記事をどんどんアップ中です。笑
絵本の読み聞かせは、子どもの言葉の発達にとても効果的です。しかし、「どんな絵本を選べばいいの?」「どうやって読めば効果的?」と迷うこともあるかもしれません。今回は、発語を促す絵本の選び方と、効果的な読み聞かせのコツを詳しくご紹介します。
発語を促す絵本の選び方
1. シンプルな言葉と繰り返しの多い絵本
例:動物の名前や日常の単語が繰り返し出てくるもの。
理由:繰り返しのある言葉は、子どもが覚えやすく、真似しやすいからです。
2. イラストがわかりやすく、鮮やかなもの
例:はっきりとした線や色彩の絵本。
理由:視覚的な刺激が興味を引き、言葉への関心を高めます。
3. 子どもの興味に合わせたテーマの絵本
例:車が好きなら乗り物の絵本、動物が好きなら動物の絵本。
理由:興味のあるテーマだと集中しやすく、言葉を学ぶ意欲が高まります。
4. 音が楽しい絵本
例:擬音語(「ぶーぶー」「がたんごとん」)がたくさん出てくるもの。
理由:音の真似から発語につながりやすいです。
読み聞かせのコツ
1. ゆっくり、はっきり読む
ポイント:特に単語や擬音を強調して読みます。
例:「ワンワンが いるね、ワンワンが ほえるね。」
2. ジェスチャーを使う
ポイント:手で指差しをしたり、絵本の動きを真似たりします。
例:「車が ぶーん!走ってるね」と、手を動かして車の動きを再現。
3. 子どもの声を引き出す
ポイント:途中で質問したり、子どもの発話を待つ時間を作ります。
例:「これ、何だろう?」「ワンワンだね!」
4. 短時間でも毎日続ける
ポイント:一度に長時間読むより、日々の習慣として取り入れることが大切です。
例:寝る前の5分間やお昼の後のひとときに読む。
5. 大げさなリアクションを心がける
ポイント:楽しさを伝えるために表情豊かに読みます。
例:「わあ、大きいね!すごいね!」と子どもの反応に合わせて感情を込める。
読み聞かせにおすすめの絵本(目安は0−2歳向け)
実際に私の勤務先でも使用しているおすすめをご紹介します。
『がたん ごとん がたん ごとん』(安西水丸)
繰り返しのリズムが楽しく、初めての読み聞かせにもぴったり。
『いないいないばあ』(松谷みよ子)
シンプルな言葉とイラストで、乳幼児に大人気。
『もこ もこもこ』 (谷川俊太郎・元永定正)
音の響きや視覚的な楽しさが満載。
『くだもの』(平山和子)
食べ物の名前や感覚的な表現が豊富。
まとめ
絵本は、子どもの発語を促す強力なツールです。選び方や読み聞かせの工夫次第で、子どもの言葉の成長を大きくサポートできます。ぜひ、お気に入りの絵本を見つけて、親子で楽しい読み聞かせの時間を過ごしてください。
次回の記事では、「子どもとの会話を楽しむためのヒント」をお届けする予定です。この記事が役に立ったと思った方は、ぜひ「いいね」と「フォロー」で応援してくださいね!