きっとまた髪を伸ばす

画像1 ショートヘアの自分が好きだ。でも、髪を伸ばしたい理由がある。
画像2 髪を長くしていたのは、愛着のあまり切れなかったから。自分を構成する要素のなかで一番気に入っているくらいだ。
画像3 染めたこともなければパーマをかけたこともない。豊かな髪が当たり前だと思っていた四年前、ヘアドネーションを知った。
画像4 抗がん剤治療とかいろんな理由で髪が抜けることがある、知っていたはずだった。当時の恋人の妹が小児がんだったと聞いたとき
画像5 初めて、現実味を持った。どこか遠い世界のことだと思っていた。きっとそうやって「関係ない」と見過ごしていることは他にもあるのだろう。
画像6 心を動かされたのは事実だけれど、「31cm以上」ばっさり切ったのは、自慢の髪をほんの少しも無駄にしたくなかったから。
画像7 二度目のヘアドネーションに向けてまた髪を伸ばす。
画像8 いつの間にか
画像9 髪はどんどん伸びていて、ヘアドネーションも私にとって特別なものになっていった。
画像10 髪を伸ばすことは生存だ。
画像11 たとえば微睡みの心地よさを忘れてしまったり、「美味しい」って感覚がよくわからなくなりながら
画像12 生まれてきてよかったと初めて思えた日も、もう消えてしまおうと思った日も
画像13 生きたから髪が伸びた。
画像14 さあ、三年前の自分との約束を果たした。日常を喪失しながら、何度も人生をやめてしまおうと思った私の生きた証は、どこかで生きようと決めた誰かの希望になる。
画像15 送った髪の50cm分、生き延びた時間ごと肯定された気がした。
画像16 ヘアスタイルを変えただけでおおはしゃぎした。日常の楽しさを少しずつ取り戻した。
画像17 髪は楽しい、ロングヘアもショートヘアもどっちも楽しいんだよ、楽しかったよ
画像18 誰もが楽しんでいて当然だと思っていたし、そうでないと知ったこれからも、誰もが楽しむための手助けをしたい。
画像19 美しい髪で輝けるってこと、たくさん、たくさん私が見せるので
画像20 生きようと決めたあなたがもっと幸福になれますように。願いを込めて。
画像21 どうか
全身写真水着_小渕花梨_ 見ていてください。
画像23 ショートヘアの自分が好きだ。でも、髪を伸ばしたい理由がある。
画像24 なんだかんだで、少しずつ、生きた日々を積み重ねてゆくのだろう。ヘアドネーションは、三年後の自分と交わす生存の約束だ。
画像25 私はきっと、また、髪を伸ばす。      参考に。https://www.jhdac.org/

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