反射的に婚活開始→後悔の繰り返し

両親の背中が随分丸まったように感じる。
そりゃそうだ。両親ともに60を過ぎているのだから。
そうなると、あと何年一緒にいられるかも分からない。

私は一人っ子だ。
なので両親がいなくなれば頼れる身内はいない。
数少ない学生時代の友達には去年縁を切られた。

不意に強烈な孤独感に襲われ、マッチングアプリに登録する。
女性に会費が発生しないアプリを選べば、登録はすぐに終わってしまう。
入会直後ということで、普段ならありえない何十件もの「いいね」が届く。
それを見て、激しく後悔する私。
ああ、またやっちまった。

毎回、婚活を始めては後悔する。
見知らぬ異性と中身のないメッセージのやり取りをし、何人かは音信不通となる。
その後は貴重な休みを潰して、愛想笑いをしながら、嫌われないよう返答に気を遣いながら2〜3時間を過ごす。
大体はその初デートで、どちらともなく音信不通になる。
稀に2回目以降のデートに進むことはあるが、半年以上関係が続いたことはない。

婚活は終わりの見えない虚無だ。
受験勉強のように明確な合格ラインが、最終日が決まっていればやりようがあるだろうが。
私はまた、焦りからこんな意味のない行動を取っている。

私はもう、占いで結婚について聞くのをやめた。
神社でのお参りも、恋愛成就のお守りを買うことも辞めた。
なのに結婚を心の底からは諦められない。
1人になることが怖い。

別に愛し合わなくていい。無関心でいてくれていい。
他に女を作ってくれていいし、殆ど家に帰って来なくてもいい。
要求に応えるだけの結婚生活なら、相手がいない方がいいから。
ただ私に家庭を提供してほしい。
帰る場所が欲しい。

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