連日続く長女の癇癪で 親子ともにエネルギーの消耗が激しく このままではまずいと 市の発達相談の敷居を跨いだのは 下の子の出産を翌月に控えた 2021年の8月でした。 そこから約1年半。 長女は5歳になりました。 爆発的な癇癪は落ち着き、園や療育先の先生も驚くほど、何事にも意欲的になってきています。 この1年半を振り返って、 ■(あの時の)長女に何が起きていたか ↑今回の記事はこちら ■誰が、長女に、どんなアプローチをしたのか ↑次回以降で を書いていきたいと思いま
昨年、Twitterの、とあるスペースで 療育は、発達障害児に定型発達児と同じように振る舞うこと(=カモフラージュ)を教えているんじゃないの? という問いが立っていて、 私はある人のことを思い出していました。 20代くらいの女性です。 ASD当事者の講演の場で、 「私たちにSST(ソーシャルスキルトレーニング)をやらせないでください。足のない人に歩く練習をさせませんよね。学習障害のある人に難しい計算をさせませんよね。私たちは生まれながらに、感じ方や、コミュニケーション
【DCD】についての講義を聴きました。講師は長崎大学の岩永竜一郎先生です。以下に支援のポイントをまとめます。 DCD:発達性協調運動症(発達性協調運動障害)とは 日常生活における協調運動(手と手、目と手、足と手など、複数の身体部位を協力させて行う運動)が、本人の年齢や知能に応じて期待されるものよりも不正確であったり、困難であるという障害。 【状態像】 ・麻痺がないのに不器用 ・姿勢が崩れやすい ・文字が整わない ・体育、工作などが苦手 など 【神経発達症(発達障害
井手正和先生の『科学から理解する 自閉スペクトラム症の感覚世界』を読みました。 私は二児の親(一人はASD疑い:現在4歳年中)+特別支援学校の教員なので、視点が一点に定まらず、保護者と支援者の間をウロウロするかもしれませんが、私なりに感じたことや考えたことをつらつらと書いていこうと思います。 ※本から受けた印象が中心です。本の内容についてはまた次回以降で。 まず、 この本を読んで、”研究は私たちの生活と地続きにある”という視点をもつことができたことが収穫の一つでした。
ネット上で発達界隈の有識者が発言した時や、書籍に対して "エビデンスがない" とか "エビデンスはどこだ" とかいう声が多いことが気になっています。 こういう人たちに出会う度、 あなたにとって、エビデンスってなんですか? そんなに大事なエビデンスなら自分で探せば(求めれば)いいんじゃないですか? そんな気持ちになります。 強い言い方ですみませんm(_ _)m 特定の誰かを守りたくて(頭に血がのぼって)こういうことを書いている訳ではなく、 やってみて、その結
「長女の絵には心が表れる。」そう確信したのは、4歳1ヶ月の長女を造形教室に連れて行った時のことです。 その造形教室には長女の友達が通っていて、長女は友達と絵を描くのを楽しみにしていました。 しかし、初めての場所、初めての人…。 「これを描いてみよう」 「これに色を塗ってみよう」 という先生の言葉に対し、どうしたらいいかわからない(やりたくない気持ちもあったと思います)長女の心が思いっきり絵に表れました。 この時、私は平静を装っていましたが、内心かなりハラハラしていました