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【新しい働き方LAB】ニーズ・シーズマッチング交流会2024 #最終報告

以下に「ニーズ・シーズマッチング交流会2024」の結果を、最終報告書の視点でまとめました。本最終報告では、これまでの各種実験の結果を振り返りつつ、今週の実験的展示から、私自身の働き方に対する気づきや意識の変化などを考察したいと思います。


はじめに

ニーズ・シーズマッチング交流会2024」は、自立支援機器を対象に社会課題に対する技術探索とその応用の可能性を探る重要な場となりました。
本報告書では、新しい働き方LABの研究員制度(働き方に特化したオンラインコミュニティである「新しい働き方LAB、通称あたらぼ」)第4期で掲げられた理念「実験」を軸に、当イベントがどのようにその精神を具現化し、多様なステークホルダー間でのマッチングを促進したかを総括します。


活動概要

本交流会は、障害支援技術を中心とした展示と議論を通じて、多様なニーズに応えるアイデアと技術を結びつける機会を得ました。具体的には、以下の3種類のスマートグラスのデモが高い注目を集めました:

  1. 聴覚障害者向けスマートグラス
    リアルタイム字幕アプリケーションを活用した、リモートワーク時代におけるアクセシビリティの向上。https://www.instagram.com/p/DDGTOJ1SxO8/

  2. 視覚障害者向けスマートグラス
    障害を持つ人々の空間認識能力を補助する技術の実演。https://www.instagram.com/p/DDKKYKwS11o/?img_index=1

  3. 運動障害者向けスマートグラス
    操作支援や生活の自立を促進するための新しいインターフェースの提案。https://www.instagram.com/p/DC_P_P1TdEX/?img_index=1

昨年度の指定企画からのアイデアを展示会で実証実験

成果と気づき

本交流会では、多くの意義深い成果と学びがありました。

技術シーズと社会ニーズの探索

新型コロナウイルス感染拡大以降、リモートワークの普及により顕在化した障害者支援のニーズに対応する口の動きのデータの重要性が確認できました。特に、リアルタイム字幕アプリケーションの進化は、多くの参加者にとって共感を呼ぶテーマとなりました。

個人の経験がもたらす影響

プロダクトマネージャーとしての経験から、寝たきりの祖母を支援するために活用したデバイスが、個人の自立を尊重する姿勢と家族の絆を深めるための強力なツールであることを実感しました。このような経験が、障害者支援技術の設計思想に深い影響を与えている点に気づけたのは、本実験の大きな収穫でした。

おばあちゃん、実験協力ありがとうございました!!!

新しいネットワークの形成

展示を通じて、参加者や来場者間で活発な議論が交わされ、新たなコラボレーションの可能性が芽生えました。
また、研究員制度の「ACT LOCAL※」の精神に基づき、地域や個人を超えたつながりが生まれた点も重要な成果の一つです。
※LOCALは地域だけではなく、障害の個性によるLOCALもある点を実感。


今後の展望

イベント終了後の新聞社の取材などを通じて、広報活動がさらに進み、展示された技術が社会的関心を高めることが期待されます。また、本交流会で得られたフィードバックを基に、製品やサービスの改良を進めていく予定です。


結論

「ニーズ・シーズマッチング交流会2024」は、個々の技術と社会課題を結びつける貴重な場となり、参加者一人ひとりが「実験」という理念を体現する契機となりました。本交流会で培われた知見や人脈を活かし、未来に向けたさらなる挑戦が続いていきたいと思います。

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