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鳩集めのマジシャン【鳩は居ます】

あれは高校時代、(もう19年前か。え、もうそんなに経ったの?こわっ)休みの日に最寄りの駅で同級生と他愛もない話をしていた時のこと。

僕はマッスルパスの練習をしていた時期だった。

僕たちはベンチに座っていた。そこで、マッスルパスをしていた。

そしたら数羽の鳩が数メートル手前まで飛んできた。
僕たちは驚いて逃げた。

しばらくして、また同じ場所で同じ事をしていたら、今度は更に10数羽の鳩が飛んできた。今度は数に圧倒されて逃げられなかった。

数メートル手前まで飛んできただけなので、何か問題があった訳ではない。僕を含め、その場にいた大体の人間は、鳩が手のひらから何かが飛んだ事に反応していたのだと気づいていた。

再現しようと鳩を探したのだが、冬は寒すぎて鳩が活動していなかった。

そして、春になったので、リベンジしてきた。


鳩は『食べられるかどうかわからないもの』や、『実際には何も地面に落ちていない』にも関わらず、何かが投げられたと認識したら、とりあえず近くまで寄ってきて食べ物が無いかを確認していたのである。

また、物が投げられた事を認識していなくても、近くに居る鳩が飛ぶと、その方向に釣られて飛ぶ習性があるのか、一羽が飛ぶと波紋のように広がっていくのが観察出来る。

その様子がこれだ。


我ながらなかなかにアホだと思う。
しかし、これを動画に収める事が出来ただけでかなり満足してしまったのである。

若き日の思い出を振り返ってみるのも悪くないかもしれない。

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