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迫間不動 | 美濃三大不動

迫間不動は美濃三大不動のひとつで、この辺りではけっこう知られたスポットです。ネットでは心霊スポットとかで紹介されたりもしていますが、ここは霊神場です。今でも山伏の方が来られて、修業していたり、火渡り祭りなどが行われたりしています。

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迫間不動は、山岳信仰、自然崇拝の名残が強く残っており、自然の岩、滝、樹木が依代(よりしろ)となっています。依代(よりしろ)というのは、神が降りてくる場所、依り付く場所、依り付くものという意味です。

奥之院と呼ばれるところには、大きな岩の間に洞窟があり、上からは滝が流れているという、とても神秘的な場所です。この洞窟のなかに祀られています。昔の修験者が、この山を歩き回って見つけた場所なのだろうと思います。そして、ここで修行をして開眼したのだろうと思います。

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霊神場を説明するには、山岳信仰と霊神信仰を知る必要があります。山岳信仰といえば、修業のために修験者が山のなかを歩き回ったりして修行をします。山岳信仰の先達だった人とか、修験者が亡くなると魂は山に還るという思想があり、神格化された呼び方が霊神です。

そして、霊神様がこの世に降りてきてお告げをしてくれたりします。それが、卜占(ぼくせん)(占い)などになります。その他、病気を治してくれるという思想が霊神信仰です。そして、霊神様が降りてくる依代(よりしろ)が必要となります。その、依代(よりしろ)が昔は自然の岩、滝、樹木だったりした時代もあったようです。最近は霊神碑というものを建てて、それが依代(よりしろ)となっています。

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このような霊神場というのは、様々な霊神様の霊神碑が建てられていることが多いです。また、近くには、卜占(ぼくせん)(占い)、降霊などができる人が住んでいたり、修業していたりすることもあります。霊神場には、多くの霊神様が降りてきて、交信しており、信仰心の厚い人が般若心経を唱えている姿を見ることもありますし、お告げを受ける人も居ます。

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霊神碑を建てたりしているのは、講社の人達です。講社とは、講話を聞くためにあつまった人、同じ信仰の人達の団結です。宗教団体とは少し違います。その昔、誰もが勝手に入山できる訳ではありませんでした。講社をつくって集団登拝をするという時代がありました。その名残とも言われています。有名なのは、稲荷講、伊勢講などがあります。

それぞれの宗教は関係ありません。信仰心で繋がっているグループという感じです。多いところは、100人以上の講社もあり、登拝すると麓から頂上まで列ができるくらいだと言われることもあります。

日本という国は本当に不思議で、1000年以上前から在るような信仰のことも体系だったものになっていなかったりしています。なので、現代に継がれてないんだろうと思います。

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