凡事徹底(ぼんじてってい)
私が、まだ二十代の時に松下関連企業で勤めていた時に教わったことです。なんでもない事を徹底するということの大切さ、凡事徹底(ぼんじてってい)です。
松下幸之助さんは、取引先の企業がうまくいっているのかどうか、売りあがっているのかどうか、経営状態はどうなのかを瞬時に知ることが出来たと言われています。それは、具体的な売上高の数字などを見なくても知ることが出来たと言われています。その、見分け方には3つのポイントがあります。
(1) 挨拶が出来ているか
(2) 整理整頓が出来ているか
(3) トイレ清掃が出来ているか
この3つだけです。どれも簡単なことだし、基本的なことですが、それぞれとても重要なことばかり。基本的なことが出来ていなければ、それ以上のことも出来ないはず。それぞれの意味を、ひとつづつ解説をしていきます。
(1) 挨拶が出来ているか
挨拶というのは人としての交流の基礎、コミュニケーションのはじまりです。同じ会社に勤めていながら、挨拶をしないという人も居るかもしれないけど、同じ会社に勤める者同士であれば、あいさつをしてコミュニケーションをとることは大切なこと。社内の挨拶だけではなく、お客様が来社されたときの挨拶も大切です。あいさつが出来ないということは、コミュニケーションをとるという心を閉ざしていることになってしまう。
(2) 整理整頓が出来ているか
整理整頓が出来ていなければ、スムーズな作業、素早い仕事が出来ません。自分のデスクが散らかっていて、書類が重なり合って置かれているようでは、必要な書類を取り出すことにも時間を要してしまうこともあります。必要なものは必要な時に取り出せるようにしておくことが大切。煩雑な環境の中で丁寧で繊細な仕事は出来ません。
(3) トイレ清掃が出来ているか
トイレが綺麗だと気持ちが良いです。トイレが清潔に保たれているということは、他の場所も清潔にされているということを感じさせてくれます。そして、率先して自らがトイレ掃除をすることで、自分の心も磨かれます。どれも基本的で当たり前の事ですし、企業だけではなく、レストランなど飲食店にも通じるようにも感じます。
凡事徹底(ぼんじてってい)をもういちど今の自分に照らし合わせて、基本的なことが出来てるのかを確認してみようと思う。
挨拶なんて、とても基本的なことですからね。自分が住んでいる地域、町内の人たちとの挨拶からはじまり、自分のオフィスを構えているビルに入居をしている他の企業の方たちとの挨拶などなど、顔を合わせたら挨拶をするということは、仕事だけではなくても必要とされる基本的なコミュニケーションのはじまり。
私たちが手元でつくりあげているデジタルなソフトなどは、これからも進化をするだろうし、もっと便利になるはず。だけど、基本的な面だけは手を抜かずにしなければいけない。
新しい未来も凡事徹底があるからこそつくれるのだと思う。
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