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遺品整理をしていて

母が亡くなって半年が過ぎた。
実家の遺品整理をぼちぼちやっているがなかなか片付かない。

亡くなる前1年位は施設でお世話になっていて、その前の2~3年は認知症が進んできてて介護認定を受けてデイサービスにも通っていた。

車で50分ほどのところに住んでいる私は、その頃は週2~3回ほど行って、お昼ご飯を一緒に食べたり掃除をしたりしていた。
父が16年ほど前に亡くなってからずっと一人暮らしだったから、寂しい時や不安な時もたくさんあったんだろうと思う。
認知症が進むにしたがってわからなくなることが増えていってたから尚更だっと思う。
子どもたちを連れて実家に帰ったり、忙しいときは子どもたちだけでおばあちゃん家に行ってもらったりもしていた。
訪ねるといつも明るい顔で、「嬉しいわ」「おいしいわ」「楽しかったわ」「ありがとう」といつも言っていた。

筆まめな母の雑記帳が出てきた。
そこには、知り合いから品を送られてきたときの感想や、私たちが行ったときの日のことが書かれていた。
いつも最後には「やっぱり一緒に食べるとご飯がおいしかったです。ありがとう。」という言葉で結ばれていた。

ページを読み進めていくと、同じように私たちが行ったときのことが書かれていて、同じように「ありがとう」と書いてあった。そしてその後にもうひとことあった。

「幸せです」

涙が止まらなかった。


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