Karen Suzuki

ことばと思考のお散歩☺︎

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最近の記事

イギリス留学日記 #番外編 3カ国を周る〜アムステルダム・ブリュッセル・ベルリンの旅〜

人も言語も時間も、真っ白なパレットに向き合ったとき、私は何を描き出せるだろうか。そんな問いを軸に、未来へと時間を消費するのではなく、現在へと関心を向けるための日記をゆったりと書き綴ることにしました。 -更新頻度も言語も気まぐれですが、お付き合いください- -はじまりと準備 イギリスには学期の中頃、Reading Weekと呼ばれる1週間の休みがある。それは、個人での勉強を基礎とするこの国の教育制度として、学生が自主学習をする時間として設けられた期間である。 「ならば、旅に

    • ドイツ・ベルリン渡航日記〜人間の弱さに向き合う〜

      旅することは感じること。書くことは考えること。 異邦人として地域を歩くとき、私が最初に注目すること、感じ取ることは何であるか。「旅を書く」ことで自分自身を記録する。 ー3カ国周遊の旅の最後の国は、ドイツ・ベルリンー -ベルリンってどんなところ? 中世の世界観が保存されたベルギーからやってきた私にとって、そこは驚くほどに発展した近代都市だった。大量の車が通ってもなお、余白を残す幅の広いウンテルデンリンデンと呼ばれる大通り。高くそびえるテレビ塔や神々しくライトアップされたブラン

      • ベルギー・ブリュッセル渡航日記〜中世の世界に想いを馳せる〜

        旅することは感じること。書くことは考えること。 異邦人として地域を歩くとき、私が最初に注目すること、感じ取ることは何であるか。「旅を書く」ことで自分自身を記録する。 ー3カ国周遊の旅の2カ国目は、ベルギー・ブリュッセルー -ブリュッセルってどんなところ? アムステルダムからブリュッセルまではバスで約2時間ほど。平日だったためか、バスも空いており大変快適に移動することができた。ブリュッセルに到着して、一番初めに感じたのは聞こえてくる言語の違和感だった。英語が飛び交う生活に慣れ

        • オランダ・アムステルダム渡航日記〜「属する」ということ〜

          旅することは感じること。書くことは考えること。 異邦人として地域を歩くとき、私が最初に注目すること、感じ取ることは何であるか。「旅を書く」ことで自分自身を記録する。 ー3カ国周遊の旅のはじまりは、オランダ・アムステルダムー -アムステルダムってどんなところ? アムステルダム中央駅に降り立つと、目の前には「運河沿いに立ち並ぶ豪華な教会と建物」の景色が広がっていた。そこは北のベニスとも呼ばれる水の都で、この駅を中心として運河が同心円状に張り巡らされている。地図を見ると、それがい

        • イギリス留学日記 #番外編 3カ国を周る〜アムステルダム・ブリュッセル・ベルリンの旅〜

        • ドイツ・ベルリン渡航日記〜人間の弱さに向き合う〜

        • ベルギー・ブリュッセル渡航日記〜中世の世界に想いを馳せる〜

        • オランダ・アムステルダム渡航日記〜「属する」ということ〜

          イギリス留学日記 #10-11 1日48時間!?~the best in the worst day~

          人も言語も時間も、真っ白なパレットに向き合ったとき、私は何を描き出せるだろうか。そんな問いを軸に、未来へと時間を消費するのではなく、現在へと関心を向けるための日記をゆったりと書き綴ることにしました。 -更新頻度も言語も気まぐれですが、お付き合いください- -電車がキャンセル!?イギリス到着10日目。朝8:55起床。今日は念願のロンドンでバレエクラスを受けるために、初めて1人でセントラルロンドンまで向かう。朝に1件、仕事のmtgをこなしてからウキウキしながら準備を始めた。

          イギリス留学日記 #10-11 1日48時間!?~the best in the worst day~

          イギリス留学日記#5-9 British Girlみたいに話したい!

          人も言語も時間も、真っ白なパレットに向き合ったとき、私は何を描き出せるだろうか。そんな問いを軸に、未来へと時間を消費するのではなく、現在へと関心を向けるための日記をゆったりと書き綴ることにしました。 -更新頻度も言語も気まぐれですが、お付き合いください- -イギリス到着5日目~9日目の過ごし方今週はまだ授業は始まらず、新入生に向けた授業ガイダンスとサークル新歓の予定が詰まっている。五感で感じ取る毎日の情報量は目まぐるしいほどに多く、言語化が追いつかなくなっている。そこで今回

          イギリス留学日記#5-9 British Girlみたいに話したい!

          イギリス留学日記 #4 Central Londonを歩く-お誕生日会を添えて-

          人も言語も時間も、真っ白なパレットに向き合ったとき、私は何を描き出せるだろうか。そんな問いを軸に、未来へと時間を消費するのではなく、現在へと関心を向けるための日記をゆったりと書き綴ることにしました。 -更新頻度も言語も気まぐれですが、お付き合いください- -イギリス到着4日目、ついにBRPを取得!  5:30起床。昨夜ブレーカーが落ちてしまった私の部屋は未だ真っ暗闇。 時間が経って電気がつくようになったかもしれないと、一縷の希望にかけてスイッチを入れてみる。しかしつく訳も

          イギリス留学日記 #4 Central Londonを歩く-お誕生日会を添えて-

          イギリス留学日記 #3 お湯なし生活の次は、電気なし!?

          人も言語も時間も、真っ白なパレットに向き合ったとき、私は何を描き出せるだろうか。そんな問いを軸に、未来へと時間を消費するのではなく、現在へと関心を向けるための日記をゆったりと書き綴ることにしました。 -更新頻度も言語も気まぐれですが、お付き合いください- -イギリス到着3日目 7:00起床。 慣れない環境の中に身を置くと、無意識の内にずっと気を張っている。 そろそろ疲れが溜まってきたのか、朝起きるのが少し憂鬱な気分だった。 やっと身体を起こして、朝の散歩がてらStuden

          イギリス留学日記 #3 お湯なし生活の次は、電気なし!?

          イギリス留学日記 #2 新規参入者が社会に馴染むまで

          人も言語も時間も、真っ白なパレットに向き合ったとき、私は何を描き出せるだろうか。そんな問いを軸に、未来へと時間を消費するのではなく、現在へと関心を向けるための日記をゆったりと書き綴ることにしました。 -更新頻度も言語も気まぐれですが、お付き合いください- -お風呂のお湯が出ない 6:30起床。 前回の記事を読んだ方はご存知の通り、シーツも布団も無い中コートを着て寝ている状態で、非常に不快な目覚めだ。寒さでもぞもぞ起き上がり、どうにかお風呂で温まろうとシャワーの取手をひねる

          イギリス留学日記 #2 新規参入者が社会に馴染むまで

          イギリス留学日記 #1 はじめの1歩

          人も言語も時間も、真っ白なパレットに向き合ったとき、私は何を描き出せるだろうか。そんな問いを軸に、未来へと時間を消費するのではなく、現在へと関心を向けるための日記をゆったりと書き綴ることにしました。 -更新頻度も言語も気まぐれですが、お付き合いください- 朝4:45。いよいよ出発の日だ。 前々日に39度台の発熱をし、体調に少し不安を感じながらも荷物を最終確認する。祖母に少し遅れた敬老の日のカードを渡し、いよいよ家を出る。家から空港までおよそ30分、東の空に登る朝日が運河の水

          イギリス留学日記 #1 はじめの1歩

          ある人との約束

          「自分の道を歩く」 ある人曰く、私はまだ覚悟が足りないのだという。 その人は、私が泣きつくといつも私を完璧主義すぎるんだと指摘する。 人と比べすぎる私に、納得がいくまで何時間も語りかけてくれるその人は、 「そのままでいいから、そろそろ自分でことばを紡ぎなさい」と言った。 * * * いつだって私は馬鹿がつくほど、がむしゃらだった。 ちょっと余裕ぶってみたり、見栄えを気にしたり、そんな器用なことはできない性分で、 人からは「どM」とか「気真面目」と言われる。

          ある人との約束