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大嫌いな日直の日を乗り切った息子

とうとう日直の日がやってきた。
3年生になってからの日直は忙しい。しかも一人でやらなくてはいけない…


朝の会(スピーチあり)、帰りの会の司会
授業ごとの初めと終わりの挨拶
黒板消し
給食のいただきますとごちそうさま
鉛筆削りのゴミ捨て
良いこと見つけの紙を書く
次の日直の子の名前を黒板に書く
下校時、3年生より上の学年がいなければ、外で挨拶のかけ声


大人でも、こんな1日想像しただけで嫌になる…
子どもってすごい!毎日誰かしらがこの仕事をやってのけているのだから。

毎日みんなの姿を見ている息子。以前ほどは嫌そうではなかったけれど、やっぱり朝の会と帰りの会の司会はできない、と。前に立つのが嫌、と。

先生と相談し、司会はボランティアを募ることに。

本当は、授業ごとの挨拶も給食の挨拶も、前に立ってやらなきゃいけないから嫌だったはず。それでもそれらはやる、と決めた息子。
成長している。


前日「誰も司会やってくれんかも……スピーチ練習しとこうかな」と息子。

やる気あるんかいっ!!

当日、朝の会の直前に、すでにみんなの前に立っていた健康観察係の子に先生がこっそり「司会だけ代わりにやってくれない?」と頼んでくれていた。
先生の配慮が心に沁みた。

そのクラスメイトも快く引き受けてくれている様子だった。
さらに、それを聞いた前の方の席の子たちが「僕もやりたい!」「俺もやりたい!」と3ヶ月先まで予約がいっぱいに。

息子が日直の司会をやらないことについて、否定的な言葉を発する子は誰一人いなかった。
心の中で何か思う子もいただろうけど、誰も息子を責めなかった。できないことがある息子を認めてくれた。

我が子はそんなみんなの優しさに気づいているんだろうか…

今はわからなくても、きっとこの経験は心の宝になっている。
そう信じて、息子を見守っていきたい。

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