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佐伯ポインティが愛される理由を分析してみた。

わたしの日課は、夜寝る前にYouTubeでポインティの動画を見ることだ。

どんなに落ち込むことがあった日でも、ポインティを見ると、無性に元気が湧いてきて「明日からもがんばろうっ」と安らかに眠りにつける。

ポインティとは誰で、どんな動画かって?

自称「体型は赤子、精神はギャル」の「エロデューサー」である佐伯ポインティ氏(27)が、Instagramで募集したフォロワーの猥談に秀逸なコメントをしながら紹介する動画だ。

(ポインティを知らない人から見たら「?」だらけだと思うが…)

今回の記事はポインティを紹介したいわけではなく、「なぜわたしは(いや、わたしだけでなく何十万人もの人が)こんなにもポインティの虜になっているのか?」を理解するために筆をとっているので、ポインティを知らない人は以下のリンクを見ておいてほしい。
(YouTube以外にも、純猥談や猥談バーなど複数手がけているが、今回の記事では触れない)

▼ポインティの関連リンク
(複数アカウントの全ては網羅してない)
YouTube
Instagram
Twitter
note
WEBサイト


さて、本題に移りたい。

ポインティが扱う題材は、猥談・性愛・エロ…と一般的には触れづらく、一歩間違えれば、かなりセンシティブな内容だ。

それなのに、多くの人が“気持ちよく”動画を見て、
「ポインティが好きだ」と“恥ずかしげもなく公言”できるのは、一体なぜなのか?

ポインティ(以下、ポ)が愛される理由を分析してみた。

※「ポ」とはファンの間で呼ばれているポインティの愛称である

理由①:丸くて中性的な見た目

わたしは初めてポを見たときに、なぜか既視感を覚えた。ずっとその正体がわからなかったのだが、先日ハッと気づいた。

ドラえもんだ。

ドラえもんだけではない。
アンパンマン、バーバパパ、キティちゃん…子どもの頃から慣れ親しんで大好きだったキャラクターに、そっくりな体型なのだ。

心理学的に、人間には『保護本能』が備わっており、特に丸い形に対してはこの『保護本能』が働きやすく、親しみや安心感、好印象を抱くとされている。
(赤ちゃん、いやポの言葉を借りると“エケチャン”を誰もが可愛いと思い愛でるのと同じ原理だ)

さらに、ポはとても中性的である。
前述の体型も影響しているが、いわゆる“男性的”な要素が少ない。

中性的なポが話すからこそ、男性も女性も、変に猥談を生々しく受け取ったり、警戒してしまうことがないのだと思う。

理由②:垣間見える賢さと知識量

フォロワーの猥談に対するポのコメントは、さすが早稲田大学出身とあって、知的だ。

漫画やアニメなど幅広いジャンルに造詣が深く、例え話を駆使してツッコミを入れていく。
(このツッコミ内容の魅力については後述する)

漫画やアニメだけではなく、ポの部屋の本棚には、たくさんの本が積まれている。
日頃から読書で幅広い知識のインプットをしていることが、コメントの多様性から垣間見える。

さらに、寄せられた猥談に対してポの知識が足りないときは、「これ調べてみたんだけど〜」と前置きをつけ、安全で役に立つ知識を視聴者に伝えてくれる。

単なる「楽しい猥談」ではなく、時には「正しい性の知識」を共有する、性教育の場にもなっているのだ。

理由③:貫く第三者の立場

ポは、自身の猥談は決して語らない。
あくまでも、フォロワーから寄せられた猥談に、第三者としてコメントをするだけだ。

ポ自身については、ポへの質問コーナー、共同創業者への質問コーナー、ルームツアー、年収公開…などかなり情報をオープンにしている。

しかし、ポの性的趣向やフェチや恋愛事情については、一切語らない。

ポ自身がどこにも属さない第三者でいることで、どんな趣向の人でも受け入れるという場を、提供しているのだ。

理由④:大喜利のようなコメント

フォロワーの猥談に対するポのコメントはほぼ、
「くぅっ…うまいこと言うなあ」と感心させられる。
(もちろん、感心する前に吹いてしまうのだが)

ポのコメントはまるで、笑点の大喜利を見ているようだ。

「さて今日はどんな上手いことを言って笑わせてくれるのか?」と、日曜の夕方に笑点を見てしまう感覚で、ポの動画を開いてしまう。

型化された中で絶対に笑ってしまう、安定の面白さへの信頼感が築けているのだ。

理由⑤:とにかくポジティブ

ポの動画で紹介される猥談は、もし友人から聞いたら引いてしまいそうな内容もたまに含まれている。

しかしそれをポは、笑い飛ばすのだ。
決して蔑むように笑うのではない。「ハハハ!」と満面の笑みで漫画のように笑い、面白がるのだ。

ポは質問コーナーで、基本的に落ち込むことはないと公言している。
そんな天性のポジティブさが、どんな猥談も決してネガティブではなく、楽しいものとして昇華させてしまうのだ。

理由⑥:誰も傷つかない愛ある内容

冒頭でも述べた通り、ポが扱う題材は非常にセンシティブで、扱い方によっては炎上するリスクも大きい。

しかし、ポが動画で紹介する猥談は、ある“明確な指針”に則って選ばれており、ポ自身もその指針を体現している。

その指針については、ポの公式noteの中で述べられている。
(※こちらの記事参照)

ポは「エロ」の定義を、「親しい関係の中で、楽しむ性愛」としているのだ。

そこに性差別的な要素やご都合主義はなく、相手との親しい関係の上に成り立つ猥談を紹介し、そこに愛あるコメントを入れるのが、ポの動画なのだ。

だからこそ、誰が見ても傷つかないし不快な思いをしない内容に仕立てられている。

最近では、男性と女性の性愛(ヘテロセクシャル)だけでなく、男性と男性や女性と女性の性愛についても取り上げており、「親しい関係の中で、楽しむ性愛」の多様性も広げている。

理由⑦:動画自体の工夫

これに関しては、テクニック論の話かもしれない。
「動画の尺」と「視聴者巻き込み型」という2つの観点がある。

ポの動画はだいたい2分程度に収まっており、ひとつひとつの猥談も15秒ずつと短い。
ちょっと息抜きしたい時、トイレの間、CMの間…などちょっとした隙間時間で見やすい。

動画の途中で飽きることも疲れることもなく、ちょっと物足りないくらいの時間であっという間に終わってしまうのだ。
もっと見たい!と思わせる工夫が非常にうまい。

さらに、フォロワーの猥談を紹介することで、視聴者巻き込み型の仕立てにしていることも、ポの動画が人気の理由だと考える。

Instagramで猥談を募集しているので、自分の猥談を思い出して応募もできるし、その猥談が取り上げられるかドキドキしながら動画を見ることもできる。

どこか遠くのお話ではなく、自分を含めたごく身近な誰かのお話として、楽しめるのだ。

ポが愛される理由まとめ

ここまで長々と(約3000字!に渡って)書いてきた「ポが愛される理由」に共通しているのは「絶対的な安心感を提供している」ことだ。

一歩間違えれば、不快な思いをしたり、傷ついたり、下品になってしまう猥談を愛のあるエンターテイメントにするために、これでもかというほどの要素を詰め込んで、安心で安全な場を仕立て上げている。

この絶対的な安心感の上に成り立つ刺激的な猥談こそが、わたしを(いや、何十万人もの人を)虜にしている理由だったのだ。

ポ自身が持つ天性のキャラと、株ポの知的な方針に、感服である。

これからもわたしはポを愛し、ポの動画から“明日への活力”と“女子会の話題”を享受して、眠りにつきたいと思う。

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