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それ自体が美味しそうなお皿たち

シチリア随一の焼き物の街、カルタジローネへ。見たら「イタリアっぽいよね」と思うようなお皿は大抵カルタジローネで焼かれている、という焼き物の街。友達二人に「イタリアらしい」パスタ皿等々の購入を頼まれているので、気合いを入れて向かいます。

街の上側にあった何かの専門学校?

カルタジローネの街もまた、凄まじい高低差、というか、ひたすらに階段の街であった。メインストリートが何百段と続く階段になっていて、一段ごとに別々のタイルがはめ込まれているのが見所。その階段の両脇に、焼き物屋さんがひたすら上まで続いているので下の店から順々に見ていく。果てしない!

階段のタイルは全部違うの
表札も焼き物で可愛い
店先が全部かわいい

パスタ用のお皿、とか、魚が置けそうなサイズの、とか、を頼まれていたので写真を撮って送ったり、通話を繋いで見てもらったりしながら買い物を進める。端から見たらインスタライブで土産物を通販する人に見えていたかも……と後から思ったりする。勝手に写真を撮らないでね、の張り紙があるお店もあって、英語が通じなかったりするので、「Mi Amica (私の友達が)en Japon が 買いたいって言ってるから(このイタリア語忘れた) Photo OK?」とか言いながら写真を許してもらったり許してもらえなかったりしながらの買い物でした。

日本から来たって話をしたら「ロンリープラネット!」って何度も言ってたおじさんから皿を買う。

ロンリープラネットおじさんから購入 友達の家にあるはず
工房がついているとこもある

お皿たちは一枚一枚が結構しっかりしているので結構重たくて大変!一番上についた時には自宅分も含め大量のお皿を持った状態になっていました。

階段の上からの景色も気持ち良い

ひとまず購入品を車に置いて、お昼に予約していたレストランへ。

RISTORANTE CORIA

この日は今回のシチリアステイで唯一予約した高級レストランランチ!近所のイタリアンシェフが「カルタジローネに行くなら是非」と太鼓判だったミシュラン掲載のレストラン・コリア。高級店ながらランチなのもあってかカジュアルな雰囲気で安心した。一応、ビーサンとかではない方が良いかもと言われていたので、この日はちゃんとスニーカーを履いてまいりました。でも隣のヨーロッパ系観光客はサンダルで入ってきていたので、ともかく気楽でありがたいのでした。とはいえサービスは一流。

ミシュラン掲載のレストランなんて、日本でも多分行ったこと無くて初めてだったのですが、高級店ってものは食べたことのない味というのを楽しませてくれるのね、ということがよく分かりました。コース全ての料理に対して「食べたことのない味がする……」と言っていた。知らない味だけど、ちゃんと美味しくて感動できるっていうのは凄いことですね。味自体は覚えていないんですが。味記憶の脳の領域が多分無いんだよな。

カメラの不調で横線入ってしまっている
マスカルポーネにトリュフ。これすごい美味しかったかも
デザートの一口スイーツたち

先程のメインストリートから少し離れて、街散策へ。水道橋みたいなのをくぐる道があったりして、大変複雑なつくりで面白い。とにかく起伏と土地の狭さできゅっとなっていて迷路みたいなのである。

少し歩いていくと、ここにも小さな焼き物工房が。観光客向けな空気がとても薄い、真っ白でからっとしたシンプルなお店でとても感じが良かった。この辺りまで歩いてくる観光客が珍しかったのか、アジア人が珍しかったのか、あたたかい接客を受けた感じがあって嬉しかった。薄めの横長なお皿を5枚ほど、あと縁起物の赤いソテツの置物(まつぼっくりにしか見えないやつ)もここで購入した気がする。メインストリートのお店よりもリーズナブルな価格なのも嬉しい。

商売っ気の薄さを感じる段ボール
工房も見せてくれた

無料で出入りできる博物館みたいなところがあって、ちょっと寄った。シチリア島のお家の玄関先には、よく男女の顔を模した焼き物が置いてある。ちょうど沖縄のシーサーみたいな感じで門のところについていたり、玄関先に植木と一緒に置いてあったり。焼き物自体が鉢になっていて、頭から植物が生えてるみたいな感じになっていることも良くある。で、これがシーサーみたいに縁起物として置いてあるのは分かるのだけれども、由来が結構恐ろしげな話で驚いたんだよな……という曖昧な記憶があります。確か女性はシチリア島の女性で、男性はアラブ系で、二人は恋に落ちて結ばれるんだけれども男性はいなくなってしまって、残された女性は悲しみと怒りで……何だっけ?首を……?肝心なところを覚えてないんだけども。とにかく、そんなよくある男女悲哀話が何で縁起物になってるのか不思議すぎると思った覚えがあります。

で、博物館ではちょうどこの男女の首展(正式名称が分からないのでこの呼び方しかできなくてすみません)みたいのをやっていて、色んなパターンの男女の首の焼き物が置いてありました。建物自体もかっこよくて良かった。

建物の至るところに男女の首

カルタジローネの街の入口あたりには色んな柄のタイルをくっつけたオブジェがあり、これもなかなか素敵でした。

暑くて疲れてレモンジュース

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カレーごはん
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