カレーごはん

92年生まれ。 常夏の女になりたい テレビドラマを真剣に見ると楽しいということを伝えたいです

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マガジン

  • ローマ・シチリア旅行2023

    一年前の旅行をどこまで覚えているのか。

  • テレビドラマ偏愛

  • 『野ブタ。をプロデュース』レビュー集

    「野ブタ。をプロデュース」の全話レビューです。

  • 『Nのために』レビュー集

    TBSドラマ「Nのために」の全話レビューです。

  • 商談が一番面白い

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観光地の猫に名前をつけること

シチリア島に渡って小さな駅をいくつか通り過ぎると10時間に及ぶ鉄道旅が終わる。長かったかどうかは覚えていないけど、案外元気だった気もする。海を渡るクライマックスがちゃんとラスト8割くらいのところで来るの、大事。映画みたいな構成の鉄道旅。と言うと是非とも人に勧めたくなりますね。北から南へ行くのがおすすめ。 タオルミーナ駅は他の寂れがちな半島南部の駅らとうって変わってきらきらと可愛らしい。何柄って言うの?ヨーロッパね、南イタリアね、イスラムらしさもあるのかな、を感じさせる幾何学

    • マフィアの利権を潮風で感じてやる

      朝のテルミニ駅。駅の二階にいくつかカフェがあって、電車と電光掲示板を眺めながらコーヒーを飲む。朝何時だったんだろう?まだ早くてやっていない店も多く、朝日がちょっと青白く静かで良かった。ローマは日中混みすぎていて、静かなだけで安心する。 大学生の頃はなかった透明な改札口が駅についていて驚いた。昔は改札がなくてとりあえず乗り込んで後でチケットを見せる的なやつだったはず。荷物を持つよ、と電車の乗り口までつきまとってくる人もいなくなった。 丸一日鉄道移動となるので一番良い席を取っ

      • ねえナナ覚えてる?街にLUUPなんて無かったあの頃のこと

        街並みと歴史とテクノロジーとオーバーツーリズムを全身で受け止める日。 ローマのアパートってなんか不思議な構造をしていて、道から建物に入るとまあまあ長い廊下みたいなのがあって、その突き当たりにエレベーターがあって私の部屋はそれを上がったところにあったのだけれども、長い廊下の途中でふいに壁が途切れていて別の家の敷地ぽいものに繋がっていたりする。その外からは見えない不思議な空間が可愛らしくて良かった。 朝食。駅前のカフェは出勤かなって感じの人たちでざわざわしている。警察官らしき人

        • まじでローマに着かない日

          最初に最大のトラブルが発生して、全然ローマ市内に行けなかったんですよ。2週間分のまあまあでかいスーツケースを引いて空港ついたら何やらやたら混んでる。まあでもとにかく市内行きの赤い速い電車に乗りゃあいいのよ、何かAで始まるやつ、アリタリアじゃなくって何だっけかな、と電車の乗り場へ向かうと駅員ぽいお兄ちゃんがヨーロッパ系の観光客に英語で何やら説明しており、どうも電車は動いていないらしいと。そうは言っても目で見なきゃ信じられないわよっとホームに向かったらまじで動いてないし、いつ動く

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        記事

          村上春樹『ノルウェイの森』感想

          読後感、この上なく不快だった……。自意識と自己憐憫にまみれた自慰行為を延々と見せられて流し込まれてるみたいな不快。比喩としての自慰って表現大嫌いなんだけど、この小説に関しては内容的にそうとしか言いようがない気がする。途中まではそんな風には思わず、知人の死を上手く悼めないバランスを崩した若者の話として普通に読めたしそこに性的な不具合が関わるのもあるだろうなと思ったんだけど、最後の最後で一気に「いや今までのこれ全部自慰行為だったんじゃ」という感覚になり認識をひっくり返されて不快M

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          この社会って言語優位者が優遇されすぎてるって痛感『宙わたる教室』

          すばらしい一話だった……。NHKドラマって本当にテーマ選びも内容も期待値を上回る確率が高すぎて凄いよ。 読み書きが苦手な障害・ディスレクシアゆえに怠け者だと思われ、両親にも酷い言葉をかけられ、自分のことを能力が無いと思いこんだ結果として社会的弱者となっており、結果として大麻の売人に手を染めそうになる主人公。でも実は数学の能力が人より優れており、読むのはできなくても耳から聞いた情報ならば一瞬で計算ができてしまう。 この世は本当に言語優位者にとってもとってもお得にできており、

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          私が語りたいのはMOVIEじゃない、連ドラ『踊る大捜査線』

          『踊る大捜査線』でとかく話題になりがちなのは映画1作目および2作目だが『踊る』の真の面白さはそれら映画シリーズの骨子を作った連続ドラマにある!と私はかねてから言い続けてきました。そりゃもう映画も愛してるけど。しかし映画の知名度に対してあの全キャラクターの生みの親であるドラマ版の完走者が少ないように思うので是非ともこの一挙放送の機会にドラマ版完走人口を増やしたいと思い、書きます。『踊る』ドラマ版とは何か、何が凄いのか、何故私はこんなにも好きなのか。 一話『サラリーマン刑事と最

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          毛量映画

          寛一郎の毛量がすごい。 広瀬すずの毛量がすごい。 テルマかルイーズどっちかの毛量がすごい。 またあったら付け足します。

          映画『ルックバック』感想

          創作論として強烈な印象を受けているレビューが目立つ中、私はどうしても漫画で知っている結末ありきで観てしまい、序盤から中盤にかけて嗚咽するかというくらいに泣いてしまった。悲しくて。瑞々しく描かれている若い創作活動の輝きや呻きそれ自体も、やっぱり結末とそれに連なる現実があるが故に全部が痛くて苦しくてちょっと観るのが辛かった。 映画としてはほぼ満点の出来と言って良さそうで、本当に良い。本当に良くて、心が震えるってくらい動かされるしお芝居も絵も素晴らしくて、とにかく下らないところが

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          無意味な騒ぎと暴力それが90年代ってことか『95』

          完走!90年代の空気感の再現、そこにいてくれる中川大志の途轍もない魅力、は一話から最後まで変わらず良かった。 ただ何というか内容としては本当に無意味というか、無意味で問題の解決に到底ならない騒ぎと暴力がひしめいていて、まぁそれが90年代そのものなんだろうな……という諦めと共に観るという感じ。そのくせラストのカラオケシーンで回想が流れてくるとつい「無茶苦茶だったけど最高に濃厚な思い出ができたな」とこちらも思ってしまうという、何だろうこの騙されに行く心地良さに甘んじていい話じゃ

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          判断保留で『新宿野戦病院』

          雑であることを台詞の中で自己言及までしているので、それがドラマ内で触れられるあらゆる「重い」とされるテーマ(外国人労働者、性的搾取、戦争、医師と生死、ジェンダー)をかなり手荒に扱うことのエクスキューズになっている。とするか、なっていないとするか。を視聴者としてはどこかで決めないといけない。 けれども、ちょっと現状では「エクスキューズになっている」と言えるかどうかまだ判断がつかないと感じています。これが前作『不適切にもほどがある!』では一話の時点で「明らかに描きたいことがある

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          多分全部聞けてなくていいんだよね『木更津キャッツアイ』

          言わずとしれた名作、ですが初見です。 果たしてこの作品かどうかは定かではないものの、初期クドカン作品をぼんやり流し観ていて毎度思うのは「聞き取れない」である。彼らのコードをインストールしていない状態で物語の上をぼーっと運ばれている間は、聞けない。これって、かつてこの言葉遣いをゴリゴリにしたことのあるヤンキー的なキッズメモリーのある人ならすんなり聞けるのだろうか。どうですか?興味深い。 ドラマで求められるのはリアルではなくリアリティで、だとすれば「リアリティある会話」は聞け

          多分全部聞けてなくていいんだよね『木更津キャッツアイ』

          手稲手稲手稲『海のはじまり』

          テーマは良いし先も気になるのだけど。このテーマならもっと面白くもっと軽くもうほんのちょっと下品に観ながらたまに心を激しく動かされたりとか、したい。そういう料理の仕方もあると思うのだよなあ。 丁寧、丁寧、丁寧の連続は本当に面白いのか?とどうしても疑問に感じてしまうのだけどまあ心地の悪さは常にないからそれでいいのか。それでいいのか?ワンシークエンスがどれも本当に長くて時々なんとなく目を逸らしてしまう……。大竹しのぶと目黒蓮のやりとりで緊張感マックスでガッと本気で長回しするのは良

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          生で観たボーカリスト印象

          最近すごく沢山ライブに行ったので。何となくこういう風に見える……勝手ながら……のメモ。 桜井和寿 数万人の視線とスポットライトを一人きりで背負い、さらに巨大な光に変える孤独なスター TERU 実は空を飛べるので よく両手を広げます 草野マサムネ おどろくほど自然体 山口一郎 音と闇の世界で孤独に生きてるけど 今夜はみんなのところに顔を出すね 斉藤和義 本当はずっとえろい話をしていたい が音楽が得意すぎる 日食なつこ 己の人生に啖呵を切る 藤原基央 あまり強い光を

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          私を構成するコンテンツ100

          わたしのワンピース  ハローキティ アイシテル物語 しろたん 星のかけらシリーズ パスワードシリーズ 夢水清志郎シリーズ バッテリー ハリー・ポッター 眠れる森 ロングバケーション ウリナリ社交ダンス部 ちゅらさん め組の大吾 ウォーターボーイズ 山田孝之 金八先生第七シリーズ 八乙女光 ya-ya-yah SMAP×SMAP HEYHEYHEY うたばん ミュージックステーション 宇多田ヒカル NANA ヒカルの碁 いつも

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          2023年ライブまとめ

          1/8 Sundae May Club×弁天ランド pre. 「シャングリラとユートピュア」 下北沢のライブハウスにて。弁天ランドはまさに青春ロックという出で立ちで、ステージで泥臭く輝く彼に夢中になって付き合ったけれど恋人としてはあまり大事にされなくて辛いけどやっぱりステージに立つ彼を見ると優越感もあいまって全てを受け入れてしまっていたあの頃、という存在しない記憶をなぞりました。Sundae May Clubは切な若くて恋!でとても良い。少しずつライブに慣れていく感じが見

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