枯葉

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こんにちは。私たちは建築を中心としたデザイナーの集団です。ここでは建築やデザインについて、考えたこと、感じたことを書いていきます。

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最近の記事

仮設のちから

今年も福岡県糸島市でサンセットライブ2019が開催された。2日間を通して多くの観客が訪れ、各々お気に入りのアーティストが奏でる音に酔いしれた。 私もその中の一人だ。 好きで好きでたまらなく、仕事中も、通勤時間中も聴き続けたあの歌が生で間近で聴けるとあって、すぐにチケットの予約をした。 野外フェス初参加の私は、会場に着くやいなや、その会場の空気感に心を奪われた。 入場待ちの行列と駐車場を区画するオーナメントは個性豊かな柄の生地で作られており、まるでビキニが並んで出迎えて

    • 光について

      不思議な魅力と不可解さを多く持つ光について 光といえば太陽から降り注ぐ直射日光や炎の光、夜道を照らす街灯・家の中から溢れる光などなど あげるとキリがないほどにたくさんの種類があると思います。 また、その光の状態に着目してみると真夏のカラッとした強い日差しや、そこから守ってくれるモザイク柄の木陰、 真夜中の怖いくらいの静かな光や、洞窟やトンネルのような遠い場所から這ってきているような光など、 その光のニュアンスに着目するととても奥が深く魅力的なものだと感じます。 特

      • デジタルとフィルム

        こんばんは、枯葉 久家です。 前回は引っ越しの記事を書きましたが、新居の改造はまだ道半ばということで、 今回は、そう、カメラの話です。 (ちなみに、タイトルは“デジタルとアナログ”でも良い 気がしますが、対象物を写すという技術として、古いものはカメラオブスキュラ(暗い部屋という意味)が16世紀ごろに既に存在していて、その時代のカメラからすると、フィルムカメラはアナログと言えるのか。。となったので“デジタルとフィルム”にしました☆) さて、皆さんは“何で“写真を撮っていま

        • 建築と曳家(ひきや)

          Written by オオクボ こんにちは。オオクボです。 今年の3月にウィーンに行ってきました。ウィーンの中心街の建物は全て150年以上経ち続けているそうです。それは以前の景観を残し、街が市民に愛されるような取り組みを行ってきたそうです。 日本ではそのような古くからある建築はそんなにありません。今でこそ リフォーム リノベーション 知っている方も少ないかもしれませんが リファイン など建築を新しくscrap & buildするのではなく、使い続けようという流れが生まれ

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        • デザイン
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          同じような服が街に並ぶ。

          text by やなせ みなさん、こんにちは。 突然ですが、みなさんは街を歩きながら ウィンドウショッピングなんかをしている中で なにか違和感を感じることはありませんか? アパレル、服が売れなくなっている原因のひとつとして、 街に並んである服が、同じような服しかない、 似たような服ばかりだ、という消費者の意見を 目にすることがよくあります。 同じような服ばかりが街に並ぶ。 なぜそのようなことになってしまったのか。 そのように消費者に感じさせてしまった要因ともいえる

          同じような服が街に並ぶ。

          おおらかさ。

          text by くが こんばんは。枯葉の久家です。 前回投稿時は寒さに凍えていた僕ですが、 暖かくなってくると今度は花の紛に苦しめられています。 さて、今日は"おおらかさ"について書いてみようと思います。 "おおらかさ"という言葉に対する僕のイメージは 寛容に何事も受け入れてくれるような、器が大きい、、という感じでしょうか。 ポジティブなイメージ。 元々は「おおらか」で、人柄・性格を表す形容詞として発生した言葉のようですが、建築やデザインの間でも、対象をある種擬人

          おおらかさ。

          商業を考える。

          text by やなせ みなさん、こんにちは。 これまで数週に渡って、良品計画(無印良品)の理念や堀口英剛さんの考えをもとに文章を書かせていただきました。 そこで今回は、そもそも私が何を考えて、ここで文章を挙げさせて頂いているのかということをこの場をお借りしてすこしお話したいと思います。 それではさっそく、、、 私は「商業」というものを今よりももっと、より良いものにしたいと考えています。それは消費者にとっても、経営側のヒトにとってもです。 現代における商業というも

          商業を考える。

          梼原・木橋ミュージアム

          text by 島田 枯葉のしまだです。 今回は、隈研吾設計の梼原・木橋ミュージアムを見学した時の感想です。 刎木(はねき)は交互に少しずつ迫り出しながら47mの建築を支える刎木構造が用いられたデザインとなっています。 真下に立つと180×300の交互に迫り出した大きな組木の本数とスケールの迫力を感じる場所でした。 横のEVを登ると47mの一直線に伸びた橋の空間となっています。 天井の梁が均等に連なり抜け感のある美しい空間です。 ギャラリー部分の天井も少しずつ迫

          梼原・木橋ミュージアム

          「ランダムということ」

          text by 久家 こんばんは、久家です。 まずは、あけましておめでとうございます。 いやあ、寒いですね。 僕は普段職場まで原付で20分程かけて通っていまして、 先週まではゴツめのReebokのダウンを着ていれば比較的快適に通勤できていたのですが、 ここ2,3日はグッと冷え込んでいるようで、体感温度は氷河期です。 皆様もこの時期、原付に乗る際は、氷河期が到来致しますので、お気をつけください。 ◯ランダム再生設定の欠陥? さて、今日は「ランダム」について、書こうと思

          「ランダムということ」

          マンガから聞こえる音 そして空間

          text by オオクボ マンガは日本の文化といってもいいくらい世界に広がりつつあり、「MANGA」と英語で言われるようになってますね。 今回は漫画の技法の「吹き出し」の魅力について話してみたいと思います。 そもそも漫画の始まりは平安時代の「鳥獣戯画」ですね。 カエルとうさぎが踊っている。みているだけでその場にいなくても雰囲気がわかるような水墨画です。 2次元で3次元を表現する。ある意味当時のTVのようなものでした。 さらにそれまでは人は人として、動物は動物として

          マンガから聞こえる音 そして空間

          暮らしとデザイン

          text by イズミ みなさんこんにちは。 今回は『暮らし』をテーマに東京の青山にあるサニーヒルズというパイナップルケーキ屋さんについて考えていこうと思います。 まずはこのお店について紹介していこうと思います。 サニーヒルズ南青山店は原宿駅から表参道ヒルズをまっすぐに行って、ひし形をした全面ガラス張りの高級感のある建物が見えたあたりから、住宅街の方に入っていった場所にあります。 外観はトゲトゲとした木が建物全面に覆い尽くされた感じになっていてとても印象的なのですが

          暮らしとデザイン

          モノを選択する理由。

          text by やなせ 前回までは「無印良品」という企業にスポットを当てて 文章を書かせていただいておりましたが、 今回は少し視点を変えて、ヒトとモノ、モノとの関わり方 ということにスポットを当てて気になっている事を 書き綴らせていただきたいと思います…。 そこで今回は、数週間前に何気なく気になって購入した 「RULES for choosing THINGS 」という、 堀口英剛さんの書かれた一冊の本と一緒に ヒトとモノとの関わり方を考えてみたいと思います。 まず、堀

          モノを選択する理由。

          海のギャラリーを訪問して

          text by シマダ 林雅子さん設計の海のギャリー 外壁は木目調のコンクリー打ち放し仕上げと木で仕上げられおり、特徴的なくの字に折れ曲がった屋根は折半構造で構成されている。 局所的に沈んでいる部分が陰影を作りとても美しい。 また、屋根には樋がなく沈んだ谷間から雨を流すデザインになっていた。 玄関の扉を開けると二階のトップライトの光がガラスに並べた貝殻を照らし、自分が海の中にいるような感覚になる空間が広がっている。 薄暗い一階から明るい二階へ視線を誘導され、自然と

          海のギャラリーを訪問して

          モノを作るということ。

          text by クガ 3Dプリンターのような最新のテクノロジーを発端にシェアラボ、手作り○○キットのように、世の中はDIYブームが到来し、誰もが気軽にそれなりのモノを作ることができる時代になりました。 実際、自分が使うものは自分で作るという考え方や本物志向の概念を持った人が増えてきている(?)気もします。 ご存知の方も多いかと思いますが、DIYという言葉は、英語の “Do It Yourself” の各単語の頭文字をとった略語で、 直訳するたと “自分でやれ” つま

          モノを作るということ。

          ひと手間加えたデザインで芳醇な人々の関係性を作り上げる

          熊本大学横にリノベーションを施し、装いを新たにした文房具店があります。 カフェのような雰囲気を持つその場所に置かれた什器は、量産型の既製品でした。 卸売業においてその主役は、やはり商品であるためそれは仕方ないことなのかもしれません。 このお店でも什器の存在は溢れ出す文房具によって輪郭を失い、竣工後すぐのカフェのような雰囲気はどこか薄れてしまったように感じます。 何気ない什器の備えが建築空間における雰囲気を形成するものであることをこの場所でまじまじと見せられたのでした。

          ひと手間加えたデザインで芳醇な人々の関係性を作り上げる

          無印良品が生まれたワケ

          text by やなせ 今回は前回に引き続き、今更ながら私がどハマりしている、 「無印良品」についてつらつらと書き綴らせていただきたいと思います。 前回は「無印良品が無印良品である理由」ということに スポットを当てて書かせていただきましたが、 今回は、そもそもなぜ無印良品が生まれたのか、 何のために生まれたのか、ということにスポットを当て、 本を読んで感じたことを書き綴らせていただきます。 それではさっそく… 堤清二(つつみ せいじ)について 無印良品は1980年にS

          無印良品が生まれたワケ