見出し画像

国があるから、戦争になる?

ウクライナは、かつて核兵器を保有していました。ロシアにそそのかされ、核武装を解除した途端、クリミアは併合され、あまつさえ首都まで攻撃を受けましたが、まだ戦闘は継続しています。
「国があるから、戦争になる」
国があるから、そのイデオロギーの違いや、エゴによって戦争が起きる。国なんてなくなってしまえば戦争は起きない。一部に、そう言う主張をする人たちがいます。聞いているかオノヨーコ。本当にそうでしょうか。
実際には、世界には国のない状態になってしまう地域があります。無政府状態です。どうなるか。法律もなく、法執行機関である警察もない。裁判所もない。悪い事をする奴等はやりたい放題。暴力が支配するSFやアニメで再現される悪夢の様な状態になってしまうのです。それが国がない状態。組織的な戦闘行為は起きないかも知れませんが、明日生きる事が出来るか出来ないか分からない状態。それがしたいのか、ちがいますよね。
人間と言うものは、法による支配。違反者には相応のペナルティがある世界。当然、法執行機関としての暴力も一定は認める事で、平和を享受出来るのです。国が無くなれば、全員が幸せになるか、真逆です。全てがカオスに陥り不幸しか生まれなくなるのです。
世界が統一され、全ての人類が共通の価値観で、等しく法の支配を受ければ、自由で平和な社会に近づけるでしょう。それが世界が平和になる状態。むしろこの等しく法の支配を受ける状態を国がない状態と呼ぶならそれもアリかも知れません。
ではそれに向けてどの様に歩むのか?それを明示せず、子供みたいに「仲良くしよう」とか「武器があるから戦争になる」とか言うてみても全く先には進まないんですよ。
現実的な方法で世界平和に近づくプロセスを明示すべきだと思います。

いいなと思ったら応援しよう!